kotoba日記                     小久保圭介

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同志

2012年04月02日 | 生活


さて、今日から執筆です。
今回は書く内容も、
文体も決まっているので、
その文体で、暗くなるか、
案外、明るくなるか、
それがどっちにせよ、
チャッチャと書いて、
早く終わりたいです。

先日死んでしまった、
ある意味では、
志を共にした、
同窓の仲間が、
います。
ずっとこの一週間、
彼のことを、
気がつくと、
思っています。
特に、
彼の名前を出し、話し出した時は、
しばらく、彼のことを長く思います。
悲しいというより、
しみじみと、
寂しいです。

彼の死を知った翌朝、
僕は自転車を漕ぎながら、
「いま、いきているということ」
という谷川俊太郎のコピーを、
思いました。
そして、お昼頃、
いつもそうなのですけれど、
だいたい一日遅れで、
衝撃がやってきます。
彼の死を知った瞬間は、
キーボードの上で頭をたれました。
でも、
翌日、
水車が回っているのを見て、
または風を感じて、
ああ、あいつはもう、
水車が回るのを見ることも、
風を感じることも、
できないんだな、
梅が咲いているので、
すぐに桜が咲くと思うと、
あいつは、桜を見ずに、
死んじまった、
と思い、
涙が出てきて、
労働中だったし、
忙しかったけれど、
目で見えるものも、
誰が誰とどうした、
車はここを通らねばいけない、
この世の詳細なんて、
どうでもいい、
そんなことはどうでもいい、
と思いました。
その翌日は彼の葬式でした。

今回、
僕が書く内容は、
ちょっと前から、
決まっていたのだけれど、
彼へのレクイエムにもなるかもしれない、
こんなタイミングで、
彼が死んでしまった、
そんなふうに思います。
彼の分まで、とか、
そんな不遜な思いはないけれど、
今回書く時、
彼のことを、
ランニングシャツで、
蜜柑箱の上で、
原稿を書く、
自身の漫画の絵を、
どうしても、
面白く、
思い出してしまうんじゃないか、
と思います。

僕も昨夜、
彼からの賀状を探して見ていました。
僕と彼では小説の雰囲気が、
まったく違っていて、
僕は良い読者ではなかったけれど、
死んでしまって、
許してしまう。
彼もまた、僕を、
許してくれた、
と最後に会った、
一年前に、
思いました。

同窓の、
同じ、志を持った仲間、
これを、
友達ではなく、
同志と呼ぶのだろう、
と思います。

同志よ、
君は死んでしまったけれど、
昨日で初七日だけれど、
こんなふうに、
君の名前を出さなくとも、
涙が出てくる。
寂しい一週間だったけれど、
この世で、
あまり悲しむと、
成仏できないというから、
僕は笑うよ。
僕は立ち直りが早いので、
幸いです。
まだ君の作品を探して、
読むことも、
君の名前を雑誌で、
見ることも、
まだできないけれど、
今日の青空。
それを一緒に、
見よう。

君の笑顔しか思い出せない。
たまに、怒っていたこともあったように、
思うのだけれど、
目を泳がして、
おどおどして、
しゃべる仕草は、
もう見ることはできません。
君の声も、
もう聴くことができません。

僕しか持っていない、
君との記憶があるように、
いろんな人が特別に、
君との記憶をもっています。
それはみんな違う。
君は明るい人だった。
だから、
よけいに、
君の死は、
寂しいです。

追い打ちをかけるように、
知らされたことは、
やはり同窓の仲間の、
ご子息のこと。
28歳。
旅の記録を読んで、
お父様の文体に、
似ている、
そう思いました。

気落ちする出来事が、
続き、
うーん、
と思っていた、いる、
けれど、
今日の空は、
グレイの入った青空です。

空に、
いる、
っていうから、
気になるよ。
あとから、
銀行へゆくから、
空見ながら、
歩いてみます。

さて、
今日から執筆です。
とっとと、
書き終えて、
ぼおおおおお、
っとしたいです。

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