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kotoba日記                     小久保圭介

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春一番15

2008年05月04日 | 生活



炸裂しています、坂田明は。
出てくるだけで笑いを誘う生まれながらのコメディの人。
マイクを持って叫んでいるのは、
「役立たず」という言葉です。
一読、汚い言葉ではあるのですけど、
坂田明が言うと、笑いになります。
本人は「役立たず」と叫んでおきながら、
「役立たずというのは、決して役に立たないことじゃなく云々」
と、
いろいろ弁解を今年はしていました。
去年も「役立たず」と叫んで演奏しましたけれど、
弁解はしていません。
誰かに何か忠告でもされたのかな、と想像したら、
その弁解も笑えてきました。

「死んだ男の残したものは」
を歌っている時、
会場で北京一さんが坂田明のパフォーマンスを、
見ていました。
明日、出演する梅津和時さんが客席にいて、
それを発見した坂田明がニコニコして、
ジェスチャーをしていました。

坂田明は、歌いながら、邪気を払うお坊さんみたいに、
鈴束を振っていました。
しゃんしゃんしゃん、という音は、
聞こえてはきませんけれど、
それがパフォーマンスであっても、
それ以上の本気の意味があることを、
たくさんの人が感じ取ったことでしょう。
冗談を装いながら、本当は真摯であるという風。
そういえば、
ステージに出てきてすぐに、
「みんな死ぬんだからな」
とアジテート? していました。
陽気でバカなことばっかり言っている、
本物のお坊さんのように思いました。
この人は、音楽家としても、
人間としても、
すごく大きい人だと思います。大好きです。


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