kotoba日記                     小久保圭介

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薄暮の途上を見学

2019年12月25日 | 生活
   



毎日が
新しい日

林の中を歩いてゆく


六羽
薄暮の中
西の空に
飛んでいった

夕暮れから
夜になってゆく途上を
見ている

枯れ枝の
きれいな茶は
今の時期の景

この下に土があり
数えきれない微生物がいて
枝と枝の間にも
春になれば
たくさんの虫が
生態系を作る
日光
雨があれば
なおさら

一見
枯れ枝は無用にも思える
けれど
鳥の死角になり
鳥の目が虫を見つけても
枯れ枝の中には入ってこれない

虫たちにとっては
格好の隠れ宿
雨もしのげる
または雨の水分を保つ幹の構造

鳥は小枝をくちばしで取り
巣にする
ビーニールではなかったはず

人も同じ
高齢者は無用なんかじゃない
雇用を確保し
知恵もあり
洞察もある
直感もある

この世で
無用なものなど
どこにもないし
誰ひとりいない
一見
無用な
生産性がないものを
ヨシとしない風潮は間違っている
それが先進国の
教養の弛緩であり
怠惰だ


冬の景を見る
生態系の限りない深淵

アリ
春になれば
たくさん出てくる
かれらが林の生態系を作る
枯れ枝は
彼らの庭

キノコも生える
苔も出る
いろいろ
多様な
命の
隠れ家




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