kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

  『声を出す人』

2023年10月24日 | 生活詩












 
    『声を出す人』


その人は声を出し
歩く
走っている時もある
笑っているけれど
怒っている時もある
人の動作を読んで
言うことがあるし
言わずにいることもある
知性と感受性ではなく
直感の思いやりです


その人は朝から夕方まで仕事をして
いろいろ考えている
その人は
みんなを明るい気分に
させるけど
強い人には戦う性分
正しく生きているから
表情が活きている

その人はお金がもちろん好きだけれど
人を大事にして
正義で生きている
戦争の話より
暮らしが大事で
人を笑顔にする

いっさいがっさい
やってられないて思い
「もう無理」
と愚痴を吐いて
「やってられん」言いながら

人は「挙手」と学級委員みたいで
みんなから好かれるけれど
人の寂しさを敏感に対応した
その人自身が
寂しくて生きている事がありすぎて
一人が苦手で
みんなを助けている

正義はその人で
正直
その人はもちろん大人だから
誰かに
「なんて優しいのですか」
と言う

その人を見ていると
平凡な思いやりが
なんてきれいな人生なんでろう
と考える

その人は教えてくれる
生活は当たり前で
正義と声を出して
生きているのだ
人間の当たり前の平凡だけど
なんて難しい言動をやってのけて
生きる姿を
生きる力を
その人は見せてくれる



その人は声を出し
怒り
笑い
勇気を心に宿して
敬礼して
「さらばじゃ」
と秋空の下
風を持ち
火を持ち
水の匂いを持って
夜の中に
帰ってゆくのだ


すべての人を大事にしなさい
すべての人を大事にしなさい

空がわたしに言った




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夕ご飯です | トップ | 薬師如来様 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿