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kotoba日記                     小久保圭介

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あなたの肩

2010年10月30日 | 生活
今日は台風が来るというので、
気温も下がるだろうと、
ャbトにお茶ではなく、
ショウガ湯を入れて、
出かけました。
朝は雨が降っていたし、
台風だから、
自転車はよして、
地下鉄でゆきました。
すると、
天気は、
雨も降らず、
風も吹かず、
ずっとグレイの空。
夕方には、雲の切れ間に、
青い空まででました。
天気予報は当たらないなあ、
ってみんな思いました。

昨夜は湯たんぽをして、
毛布を一枚余分にかけ、
一昨日、体が冷えてしまったので、
体を温める食材を選んで、
これでもか、と思うほど、
温めました。
もちろん、お風呂もゆっくり入って。
すると、
今朝、すっかり体調が良くなっていて、
回復していて、
あー、うれしい、
って思いました。
だから、
今日は回復して気分も良いし、
体も調子が良くて、さらに良い感じです。

黄色い点字ブロックの道を、
見ていました。
そしてそのことを忘れていた時、
盲人が現れました。
黄色い点字ブロックとともに、
盲人のことも思っていたのかもしれません。
ちょっとびっくりして、
寄って、
腕をどうぞ、
と言うと、
「じゃあ肩に」
と盲人は言いました。
横断歩道を渡る手前、
「どこまで行くのですか」
と訊くと、
「渡って、左へ」
と彼は言いました。
横断歩道を渡りながら、
「今日は台風だっていうのに、天気予報は当たりませんね」
と言うと、
「台風は逸れました」
と彼は言いました。
車はひどく丁寧に、
停車していました。
おじいさんやおばあさんが渡る時でも、
こんなふうに停まってくれるのだろうか、
と横断歩道の前で、
フリーズしている老人の姿を、
後付で思います。
横断歩道を渡り、
「ここで良いです」、
と彼は言い、
左へ、
つまりは北へ、
彼は向かいました。

僕はどの労働場に行っても、
すぐに盲人に出会います。
それはもう数限りなく、
です。
その都度、
寄ってゆきます。
たかが数分、
いや数十秒、
肩や腕を貸す、
それだけのことを、
僕はします。
「えらいね」
とその都度、誰それに言われます。
違う、とその都度思います。
僕はたぶん、
前の世で、
目が見えなかったと、
思えてなりません。
だから、
目が見えない人には、
ハートの針が異常に振れます。
きっと以前、
僕は誰かの、
腕や手を、
貸してもらったんじゃないかな、
と思います。
もしかしたら、
背負ってもらい、
川を渡ったかもしれないし、
荷台に乗せてもらい、
山を越えたかもしれません。
そして、
今日みたいに、
どっちが助かっているのか、
というと、
こっちが助かっているのです。
それは、
僕の肩にあった、
彼の右手の、
温度。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (まりりん)
2010-11-01 00:38:55
点字ブロックだとはわかっていても人と共にあることを認識していなかったわたしはドキンとしました。
まずはドキンとすることで針が振れるわたしでありたいです。
肩をかす勇気はその次であったとしても。
返信する
Unknown (小久保圭介)
2010-11-01 19:23:24
以前、熊野盲人という小説を書きました。
取材をたくさんしました。
家から地下鉄の駅まで、
歩いてみたんです。
すると、
信号機の音が、
東西と南北で、
違うことや、
地下鉄階段の手摺りにも、
点字がありました。

以前、地下鉄の中で、
盲人様の乗り継ぎに、
つきあったことがありました。
「いい人」視線は確かにきついです。
でも、いつからか、
その視線が気にならなくなりました。
それよりも、
「おのれら何見とんじゃあこらあ」って、
こっちが睨んだりして(笑
目が見えへんのだし、
目が見える人が、
手を貸すのは、
当たり前ちゃうかな、
って思うようになって。
茨木のり子、
僕も大好きです。
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