kotoba日記                     小久保圭介

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名前とは切り取ること

2020年08月12日 | 生活
  


多々から電話あり
いろいろ話す
みんなに心配をかけてしまっている
すいません
大丈夫です
元気元気


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夜は
養老孟司と山下洋輔の
対談動画を見る

解剖とは名前を付けることだ

というのは以前の動画で養老先生が言っていて
驚いたけれど
今回はさらに発言

解剖とは名前を付けることだ
そして
名前を付けるということは切り取るということだ

と言っていた
つまり
世界の国に名前を付けて
国境をつける
それが切り取るということ

つまり「これは文学だ」
「これは娯楽小説だ」
「これは詩だ」
図書館にいけば
本はすべて
カテゴリーがある
分類して
切り取る
それが名前をつける理由

そこまで虫や解剖を
解釈してみせる


あと山下洋輔が質問していて
虫にとって
音って何ですか
という問いに対して

「空気の振動です」
までは
以前から
音楽家の友達の宮嶋哉行氏も言っていたけれど

音は空気の振動というところから
音は極めて言葉と密接である
ということを言っていた
音楽と言葉というのは
そういうふうに
密接な関係がある
らしい

そして
近著の『遺言』では
脳ではなく
心や体の感覚を取り戻すべきだ

現代人に警告している

爺さんと爺さんが話している
それだけで
楽しい

頭のおかしい爺さんたちが何か
話している
山下洋輔は頭がおかしいことを
なるべくロジックに説明して
案外自分はまともだ
と言っているように聞こえ
養老孟司はあたまがおかしいことなんて
相対的なものなので
信用できない
頭が正しいというものなんて
どうやって説明できるんだ
世の中に絶対的なものなんてないし
自分なんてない
過去の自分はすでに消えていて
今の自分しかない
だから自分というものはわからないのが当然で
刻一刻と変化してる
すべてが

ということに
山下洋輔が
即興演奏に重ねて
そうです
と笑っている

頭のおかしい爺さん二人が
何か言ってる
それを見ていた
ああ楽しい





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