kotoba日記                     小久保圭介

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時を紐解く

2018年01月13日 | 生活
岐阜の白虎
豊橋の青虎

外国人と外国人が

酔っ払い
抱き合い
握手して
「goodnight」
と言って
別れた

足カイロを入れ
太陽の当たるところにいる
お堀に氷あり
池の中ほどにびっしり
白鳥とかるがも
水の中にいる
どうやって
寒さをしのいでいるんだろう

越冬できずの
虫も多いだろう
植物も動物も人間も
越冬できずの多きこと

ベージュのコートを着た女性
男性と腕を組み
女性の両目から涙が流れていた
彼らは東へ向かった

モンゴルから
子供たちが来た
彼らは西へ向かった

---

「主語がないのは、伝えようとしていていないからだ」

教示を受ける
なるほど
確かに最近は
てにをはも萎え
主語がない会話が多い

パイを頂き
ココアをさまして
飲む

---

人買いの男たち
東へ向かった

ピノキオは
クジラの腹の中で
勉強した
本を読んで
言葉を書いた
クジラの油で灯りをともし
クジラが飲み込む
魚を食べて
ピノキオは
勉強した

なめとこやまの熊

本のページとページの間
言葉がくっつき ぎっしり

図書館にゆくと
たまに
借りた本が
間違いなく
一度もまだ
開かれていない本に出会う時がある
その時
思う
読まれない言葉ほど
哀れなものはない


人間の最大特権は
自ら命を絶てることだ
他の生物ではたいていそれができない

雲になりたい
次はジェット気流になりたい
と言った
しかし
ジェット気流になったら
ジェット気流に乗って
燃料代を減らすジェット機の爆音で
耳が痛くなり
あげくは
排気ガスで喘息になるかもしれない
「星がいいな」
と言う

それから思った
雲になりたい
言葉になりたい
いずれにしても
もう人間はしんどいので
いやだ

鳥はどこで死ぬんだろう
虫はどこで死ぬんだろう
猫は
細胞の中には
システムを保持するため
自ら命を絶つものが
あるのだという

火を浮ェらなくなった
モンキーパークの猿たち
カモシカは崖から
敢えて飛び降りるのは
何故

神様は人間の延長

落葉だと思っていたけれど
いつからか
疑っていた
今日
つまんでみると
やっぱり違った
蝶の羽根だった

次は
空になりたい
と手帳に書いた時
空(そら)は(くう)でもあったのか
と気づく
空になって
みんなを見守りたい

時を紐解く


   わたしのまちがいだった
   わたしのまちがいだった
   こうして草の上に座れば
   それがわかる

と書いたのは八木重吉だった


   花はなぜうつくしいか
   ひとすじの気持ちで咲いているからだ

とも八木重吉は書いた

それを教えてくれた人

時を紐解く
あの時
そして

この時










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