kotoba日記                     小久保圭介

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本能のデモ

2012年07月05日 | 生活
こないだの日曜日、
また原子炉に、
火が灯されました。
しょうがないとは、
思っていたけれど、
気落ちしました。
胃腸風邪が治ったので、
こうして、
書いています。

行ってはいないけれど、
都内や大飯原発正門の、
抗議デモは、
徒労であった、
やっぱり、
無駄だった、
という挫折感が、
ありました。
けれど、
明日は金曜日。
デモの日です。
勘が働いて、
このデモは、
原子炉に火が灯されても、
おさまることはない、
そうさっき思いました。
なぜなら、
このデモは、
思想ではなく、
本能から生まれているのでは、
ないだろうか、
と思ったからです。
生存本能。
生きるための本能です。
原子力発電所から放出される放射能は、
自然界にはなかった物質だ、
と言われています。
人々は、
どこかで、
自然界の、
一部として、
あんなに多く、
静かに、
集まってきます。

動画には、
「衝突」
という見出しがついているけれど、
それは、
他者の戦いを好む本能を、
刺激した、
言葉を使用しただけで、
実際は、
「衝突」、
ではないと想像します。
声も、
「再稼働反対」だけ、
といってもいいと思います。
シンプル。

デモは、
静かで、
無言であるがゆえに、
強い力を、
僕は感じます。
理屈ではない、
本能が、
言葉ではなく、
体が、
グレイの空の下に、
集まります。

園子温監督は、
映画「愛のむきだし」
の中で、
「言葉には体がある」
と言いました。

鮎川信夫の言葉、

 失われた日々を嘆くでない
 その意味がわかるのは
 もっと
 ずっと
 後だ

をもじって言えば、
本能を、
言葉にするのは、
もっと、
ずっと、
あとのことです。

311以降、
生活の部分や、
意識が変わってしまいました。
その変化は、
これから、
顕在化されてゆきます。





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