kotoba日記                     小久保圭介

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銀河鉄道の夜

2008年11月09日 | 読書
「銀河鉄道の夜」読了。

鉄道に乗る前までを、昨日、休憩時に読んでいて、
誰かがどこかで、あ、宗教学者の山折哲雄さんだ、
「賢治は人間に絶望していたんじゃないか」
と言っていたけれど、
鉄道に乗る前のところを読んでいると、
本当にそう思う。涙が出そうなほどに。
この孤独は何だ、
と思って、暗い空、寒い空を見ながら、
オジとMさんに「宮沢賢治は宇宙人で、」
という話をしていて、
Mさんは、「妹はもっと若く死んでいるでしょう」
と賢治が37歳で死んでいることの答えとして、
発しました。
その通りで、そのことは、とても大事なことのように、
僕には思えてきます。


「なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」、
と灯台守が言う場面が、作中にあります。
このセリフは、
ここに記録しておかなければ、
と強く思いました。
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