母を心配しながら田舎に帰りました。居間のエアコンも、テレビはつけっ放し、隣の部屋との襖も開けられ、扇風機が回っている。暑いのは分るが、節電を徹底している私の家庭では想像できない。食費代は息子が負担しているようだが、水道光熱費は母の負担だからであろうか。母と畑に行き、話を聞く。テレビ漬けで何もしない息子夫婦に落胆していると言う。特に尾道で昔の会社仲間との飲み会のお金をくれとせびった事が決定的な打撃を母に与えたようだ。一人息子として甘やかして、今までいろいろと用立てしてきた母にも責任があるのだが…?。一人前の人間に育っていないと悲しむ。悲しくなると年老いた身をさらに悲しみが包むようだ。そして寂しくなる。質素な夕食後に母が、息子の世話にばかりなるのは心苦しいので娘たちのところにも順番に行きたいと突然言い出した。私はそれぞれの家庭のこともあるのですぐには決められないので、追って子ども達3人で相談しないとねと答えた。息子夫婦は今さら何を言うのだと憤慨するも、ここに留まるよう説得し、一応母もそれに応じた。息子夫婦にすれば年老いた母を看るという口実で母という金蔓を当てにして田舎に戻って来たのに、それがなくなると困るので必死に止めた。ここに根本的な課題がある。田舎に帰って来たのは母のためではないと言うことだ!。
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