習字教室の後、家で課題作を練習する慣習であったが、前回は娘家族が来ると言うので出来なかった。明日、教室があって課題作の提出日なので完成作品を2枚仕上げておかねばならない。朝から昼食も摂らずに頑張ったが、納得するものが出来ない。書けば書くほど雑になったり、執着心が入り込んで気に入らなくなる。最後はエイヤァ!で勢いのある字を適当に見繕って名前を入れた。昼食を摂らずにと言うのは少し語弊がある。上手く書けないと冷蔵庫を開けてつまみ食いを何回もしていたからである。そう言えばその夜、家内が孫たちに今までの家人の作品を見せた。孫たちは遠慮して批評はしなかったが、自分たちの方が上手だと多分思っている顔であった。8月に入ると硯を買った習字道具卸店がバーゲンセールをすると言っていたが、まだ案内状が来ない。今使っている筆は孫と同じ筆で半紙6文字用には大き過ぎるので、セールの日には半紙6文字用の筆と滲まない少し高価な半紙を購入したい。腕がないとどうしても道具に頼ってしまうのは人間の悪癖である。なお、このお店は孫たちの習字の本にも広告を出しているようであった。
悪い見本/8月3日追記習字教室で前回提出した作品を白板にマグネットで留め、並べて掲示し、その品評から始まる。今日は私の作品が悪い見本として比較され、批評を受けた。撥ねが短い。清の月は斜めに傾いている。等等である。少しムッとしたが、直してあげようとの指摘であり、良いように理解して次回から直そうと思った。ここで弁解しておくとすれば、前々回、用事で休んだために提出課題が4枚になり、雑になったのかも知れない。それとも、先生に心の中を見透かされたのではないか。自分で言うのもおこがましいが、やり始めてから短期間で意外にセンス良く書けており、そこに傲慢さが出ていたのかも知れないと反省した。