僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

芳味亭(人形町)

2020年04月15日 | いろいろいただく

ビーフスチューを頂く。
シチューじゃなくて
『ス』チュー。

グッツグツでやってくる
すげえな。
人参がとても甘い。
野菜本来の甘さだ。

そして何より美しい・・・。
スープがサラッサラ。
シチューというより
何かの煮汁のよう
酸味やや強め。
ご飯と合わせてガツガツ頂くのではなく
肉をメインで味わって
スープはたまたま出た
あくまでも添え物でございます。
といった趣。
スープには
マッシュポテトを浸して頂くとおいしい。
なぜならスープがサラサラすぎるから。
固形感とじゃがいもの甘みが加わって
実に丁度良い。
お肉がとても柔らかかく
スプーンの先端で軽くほじくると
どこまでもどこまでも細か砕けてゆく。
お、
一度使っただけのおしぼりを
さっと交換にきた。
これはすごい。
さすが高級店。
とはいえあまりにも品の良い量だったもので
かえす刀で同じく人形町の
福そばで天ぷらそばを頂く。

こちらの天ぷらちょと変っていて
いろいろと選べる様子。
「天ぷらはなに?」
と唐突に聞かれるも
当方予習不足にて
「かっ、かき揚げで!」
と発するのが精一杯だったが
余裕のある諸兄におかれましては
「今日は何がある?」
と聞いてみるのも一興だろう。
と、気になったのが
店主の発音。
どうも
大陸からやってきた方のように感じるのだが
蕎麦を湯がく姿勢、
天ぷらを上げる目線。
どれをとっても一介のバイト君のようには感じられない。
その堂々たる立ち居振る舞いたるや
一介の蕎麦職人にしか見えんのだ。
うーむ。
謎だ・・・。