秀吉と武吉(城山三郎) 2007年06月23日 | よむ 村上水軍棟梁、村上武吉の半生。 城山三郎他界のため購入。 ご冥福をお祈りします。 戦国時代の荒波に翻弄されながらも、只々一海賊としてあり続けようともがく様を描く。 特に秀吉が台頭して以降の、海という翼を奪われ悶々とする老海賊のぼやきが人間臭くで好き。 作品としては武吉以外の人物の掘り下げが弱く淡々としてしまった点が不満。 城山の歴史小説は初めてだったが、一人物に単焦点でスポットをあてる手法が城山らしいなと感じた。