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声高のデモがテロリスト? 石破幹事長の顔の方が怖くて、テロリストと思うよ。

2013年12月02日 10時47分48秒 | 日記
 特定秘密保護法案の審議中に、石破茂自民党幹事長の発行しているブログから、今の政府が目指そうとしている本音が見えてしまった。

 国会前で声高に反対運動をする行為はテロ行為と本質的には同じだと言ったのだ。

 これほど国民をバカにした発言はないではないか。石ころを投げた訳でもないのに、声が高すぎる、周りに迷惑をかけているというのだ。その行為がテロと同じだと言う。

 政府の政策が国民にとって納得のできるものであれば、誰がデモを行うものか。

 聞く耳を持たぬような政策の進め方をするから、国民は不安に思い、阻止しようとデモをするのである。

 このように政府は拡大解釈を得意として、デモ行進までテロ行為と見なそうとする。

 特定秘密保護法案の秘密のあいまいなさも、全くこれと同じだ。市民の原発反対のデモでも、政府が原発の秘密漏洩になると判断したら、逮捕に結び付く危険性を感じてしまう。

 筆者などは、石破幹事長の三白眼でにらみ返す気味の悪い顔こそ、テロリストと勘違いしそうになる。声高のデモ市民より、よっぽど恐怖感を覚えてしまうぞ。(笑) ごく普通の三白眼の皆さんごめんなさいネ。ちょっと言い過ぎたかな。

 しかし、自由に物が言えた日本が、何故こんなに暗さを感じるようになったのであろうか?

 東京新聞は2日の朝刊で、トップニュースでこの問題を取り上げていた。

 当たり前の報道姿勢であるが、他のメジャー紙は、うっかり見ていると分らない程度の扱いだ。

 民主主義への危機感がないマスメディアに、昨日に引き続き、暗然たる気持ちになるョ。

(以下に東京新聞のトップ記事と、社会面の記事を貼り付け)

石破幹事長 国会前デモ 重ねて批判

2013年12月2日 08時14分  東京新聞

 ブログで、特定秘密保護法案や原発再稼働に反対する国会周辺などでのデモを「テロ」と例えた自民党の石破茂幹事長は一日、富山県南砺(なんと)市で講演し、デモについて「人が恐怖を感じるような音で『絶対にこれを許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか」と重ねて批判した。ブログの「テロ」との記述は撤回する考えを記者団に示した。石破氏のブログに、多くの市民らが街頭などで抗議の声を上げた。

 石破氏は講演で、デモを「本質においてテロ行為と変わらない」とブログで指摘したことについて「表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない」と謝罪した。

 その後、記者団に、デモについて「(テロの)全ての要件を具備するわけではない」と説明し、「テロと同じと見たと受け取られる部分があるとすれば、撤回する」と表明した。ただし、ブログは削除せず、真意を加筆するとした。

 石破氏は、デモ活動について「整然と行われるデモは、民主主義の当然の手段として許される」と述べた。

 その上で、国会や議員会館周辺などで現在行われている、秘密保護法案への抗議や脱原発を訴える活動に関しては「一般人に対して大音量という有形の圧力を加えるという点で、民主主義とは相いれない部分がある」と指摘した。

 デモは、警察の許可を得て行われているが、石破氏は「規制のやり方に問題がある。一般人の静穏は必ず守られなければならない」と、警備の在り方に疑問を示した。

 石破氏は十一月二十九日付のブログで、デモ活動について「単なる絶叫戦術はテロ行為と本質において変わらない」と記していた。

◆ブログの該当部分

 今も議員会館の外では「特定機密(原文のまま)保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。

 主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。

◆1日の講演要旨

 人が恐怖を感じるような音で「絶対にこれを許さない」と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか。民主主義とは路線を異にするのではないかと思うが、もし表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない。
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(同じく東京新聞より貼り付け)

市民運動で声上げれば 私たちテロリスト?

2013年12月2日 朝刊

 「市民運動で声を上げる私たちを、政府がテロリストと見ていることが明らかになった」。日本弁護士連合会は一日、新宿駅西口で特定秘密保護法案に反対する街頭演説会を開いた。登壇した弁護士たちは「絶叫デモはテロ行為」と自らのブログに書いた自民党の石破茂幹事長を批判。「市民が自由に声を上げられない世の中に絶対にしてはならない。廃案に追い込もう」と大きな声を上げた。 (加藤文)

 演説会は午後一時に始まり、日弁連の山岸憲司会長ら六人が路上に止めたワゴン車の上に立ち、次々とマイクを握った。「特定秘密保護法 NO!」などと書かれたプラカードを手にした市民らが熱心に耳を傾けた。

 江藤洋一弁護士は「ブログでの発言が何を意味するのか。それはこの法律が成立したら、市民運動で声を上げた人が捜査されたり逮捕されたりすることを石破氏が認めたということだ」と指摘。「自由闊達(かったつ)な意見が許されない社会になってしまう。そんな社会にしてはいけない」と声を張り上げると「その通りだ」と大きな声が上がり、盛んな拍手が湧き起こった。

 海渡(かいど)雄一弁護士は「首相官邸前で脱原発を訴えたり、特定秘密保護法に反対の声を上げたりする人をテロリストだと言うのか。市民運動をテロとみなして取り締まっていく国にしようともくろんでいる」と強く批判した。

◆「まるでいじめの論理」聴衆から批判相次ぐ

 演説を聴く人たちからも、石破幹事長への批判が相次いだ。

 「何かの問題について、政府に意見を言う私たちがテロリストということなのか。そんなのは絶対におかしい」。東京都世田谷区のアルバイト田中文(あや)さん(27)は、あきれ顔で話した。府中市の女性(55)も「けんかを売っているとしか思えない。抗議の声を上げれば逮捕するよというような、まるでいじめっ子の論理だ。そんなに抗議運動をする人たちが怖いのか」。

 豊島区の男性会社員(40)は小学六年の長男(12)を連れて演説会を聞きに来た。「特定秘密保護法に関する集会などに参加したことはないが、石破幹事長のブログを見て、日弁連の考えを聞いてみようと思った」と話す。「あんな人が国の中枢にいるかと思うと気味が悪い」と話した。

 港区の大学教授の男性(57)は「政府の本音が出た。石破幹事長はある意味正直な人だ」と皮肉る。「要するに今日の演説会に顔を出しているような私たちをテロリスト呼ばわりするつもりだったということでしょう」と話していた。

(貼り付け終わり)