昨日の筆者のブログで、安倍首相はトランプ大統領に、一体いくらの米国製の武器購入を約束したのだろうかと書いたが、今日の日刊ゲンダイが明かしてくれた。
なんと5兆円に上るという。
今まで防衛予算は日本のJDPの1%以内とされていたが、安倍政権になり、じりじりと防衛予算が増やされてきたが、ここにきて来年度から一挙に2%に上がるという。
結局、米国に差し出す武器買い入れ価格は,5兆円を超えるという。
昨日も書いたように、北朝鮮は米朝首脳会談で、間違いなく核廃絶に向かうだろう。 北の脅威は大幅に減少するという時代になりつつあるのだ。
それでは中国と対決するというのだろうか? 今となっては、どう贔屓目に見ても勝てる相手ではない。
結局は米国製の武器を言い値で買わされて、農産物や牛肉の関税も大幅に引き下げられて、自動車にかかる関税は、できる限り現行の2.5%から大きく上げないでと、懇願する交渉になるのだろうか? 結局二国間交渉のFTAでは、強大な相手国では、勝負にならないのだ。
やはり日本はアジアの周辺国の仲間達と、お互いの良さを生かす、安倍好みの言葉 ウインウインの関係にシフトするのが、ベターだと思う。
これからインドも経済発展がどんどん進むであろうし、北朝鮮も解放されると、大きな市場になる可能性が見込まれている。 中国もまだまだ発展するだろう。 米国との関係もそこそこにする時代が来たのではないかと筆者は思うよ。
(日刊ゲンダイDIJITALより貼り付け)
トランプは大喜び、安倍首相が差し出す「血税5兆円」 2018.9.30
「巨額の貿易赤字は嫌だと言うと、日本はすごい量の防衛装備品を買うことになった」――。
安倍首相との首脳会談を振り返ったトランプ大統領はこう言って満面の笑みを浮かべたという。 この発言について菅官房長官は28日の会見で、安倍首相が米国製の防衛装備品を調達する考えを示したことを認めた上で、「我が国の防衛力強化にとって重要だ」とか言っていたが、ちょっと待てもらいたい。防衛省が8月末に決定した2019年度予算の概算要求額は過去最高の5兆2986億円に上る。財政が厳しい今の日本がどうやって「すごい量の防衛装備品を買う」(バイ・アメリカン)カネを捻出できるのか。
それでなくても、安倍政権の防衛予算は6年連続の増額だ。安倍首相は、北朝鮮や中国の脅威をあおり戦争法を成立させて以降、「次期主力戦闘機F35」「垂直離着陸輸送機オスプレイ」「無人偵察機グローバルホーク」「水陸両用装甲車AAV7」など新たな高額武器をバンバン購入。「迎撃ミサイルSM3ブロック2A」や「陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)」などのミサイルシステムの導入も決めた。 多くは米国製で、しかも「言い値」で買わされているのだから、日本国民にとってはたまらない。
「日本政府は米国から買った防衛装備品の支払いについて『後年度負担』という方法で分割払いしています。ただ、どの装備品も、数百、数千億円と高額のため、分割とはいっても支払い額の合算が来年度以降は年間2兆円ほどになるとみられている。これ以上、米国から装備品を爆買いするとなれば、分割払いだけで予算を消化してしまうでしょう。空自の弾薬予算が大幅削減され、隊員から『訓練もできない』とボヤキ声が漏れていますが、シャレになりませんよ」(防衛省関係者)
安倍政権がトランプに差し出すカネは一体、どのくらいになるのか。ヒントは自民党が5月にまとめた、新たな防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画(中期防)への政府提言だ。サイバー・宇宙分野の体制強化や防衛費の大幅増額を盛り込み、対GDP(国内総生産)比で、ほぼ1%弱で推移してきた防衛費枠の撤廃と「GDP比2%」を明記した。
安倍首相も昨年3月の参院予算委で「GDPの1%以内に防衛費を抑えるという考え方はない」と答弁しているから、仮に2%になれば単純計算で防衛予算は10兆円規模になる見通しだ。つまり、トランプの言う「すごい量の防衛装備品」の代金として5兆円の血税を差し出すというわけだ。
そうなれば、代わりに削減されるのは、間違いなく社会保障費だろう。すでに安倍政権は、医療、介護、福祉分野の予算を切りまくり、個人負担分をどんどん引き上げているが、さらなる国民負担を求めるのは間違いない。これを売国奴と言わず、何と言うのか。「ウィンウィン」どころか、「ゼロサムゲーム」だ。
ちょっとニラミを利かせれば、ブルってポンと5兆円を差し出す。トランプが安倍首相を「シンゾー」と呼ぶワケがよく分かる。
(貼り付け終わり)