今日で平成という年号は終了することになる。 今日は天皇が生前退位の儀式を行われて、明日からは皇太子が新天皇に即位されて、令和という年号に変わる。
振り返って、昭和天皇は崩御されたために、昭和から平成に変わるときは静粛な雰囲気で、お祭りムードは全然なかった。 今回は生前退位のため、TVメディアなどでは、これでもかこれでもかと、うんざりするほどの平成時代を振り返るなんて番組が目白押しだ。
新年を迎えるときは、世界中が新しい年が幸せであるようにと、新年を祝うお祭りムードになるのは当然だが、今回はあくまで日本だけの行事であり、当然のように世界の動きは変わらないし、世界を覆ういろいろな事件や深刻な問題は継続している。
ただ日本だけが10連休の影響もあり、なんだか正月休みのような、のんびりした雰囲気だ。
読売新聞など新聞メディアはここにきて、令和という年号の成立が、安倍首相と万葉学者の中西進氏の合作であると、決めつけてきている。 もしそれが本当なら、本来年号などは皇室にかかわる問題で、日本の古文の万葉集から採用などという点を強調したのは、政治権力が皇室を利用したことになり、朝日新聞によると憲法4条違反ではないかという。
安倍政権の人気取りの一環で、もしも本当にそういう形で年号を決めたというのであれば、世の中浮かれている訳にはいかないぞ。
しかし筆者は思うのだ。 この先世界経済は下降局面に入る見通しであり、それこそ消費税の再見直しで先送りの可能性も大いにありだ。 4~5年先は別として,ここ1~2年は日本の景気も振るわなくなる可能性大であり、令和になって、かえって景気が悪くなったというような見方が増えると、安倍政権にとっては針の筵になってしまうかもしれない。
当面の参院選、または衆参同時選に自公政権が勝てるとの思惑で、令和への改元まで安倍首相の名前を前面に出した事は、果たしてどうなることやら。 裏目にならない事を望むばかりだ。