新型コロナウイルスの国内の感染者も、大都会を中心に広がりつつある。政府も全国的な学校の臨時休校などの対策を来週から行い、なんとか教育現場での感染を防ぐ対策を講じる決断をしたようだ。
一方、大手企業もテレワークなどの実施で、出勤を手控える対策を打ちつつㇽようだ。
各種イベントも次々と中止や延期などで、繁華街の人出もすっかり少なくなっている。
まあ、ここで思い切った感染防止策を打つことは、当然のことだろう。経済的な影響は計り知れなく、日経平均株価なども、敏感に反応して、大幅な値下がり状況が続いている。
米国のトランプ大統領は、新型コロナウイルスなど、米国内では広がらせないと大見得を切って話しているが、実はインフルエンザの流行で、米国内は2600万人の感染者が出て、25万人が入院し、死亡者数は1万4000人に上ると、米疾病対策センター(CDC)が最新の発表をしている。
日本では、幸いなことに今季は感染者数は多くはないようだ。予防ワクチンの接種などの効果が出ているせいだろう。
米国のインフルエンザ感染者が莫大なことは、国民健康保険制度が脆弱なせいだといわれているが、インフルエンザウイルスが、今までの免疫力で対応できない新タイプが広がっているせいだともいう。
人類が生存する過程で、新しい病気との攻めぎ合いは常に起こることでしょうが、医学の進歩でどこまで食い止められるのか、いつまでも続く課題かもしれない。
(ダイアモンド・オンラインより貼り付け)
米でインフルエンザが猛威、死者1万人超
2020.02.25
世界中の関心は「新型コロナウイルス」に集まっているが、米国ではインフルエンザが猛威を振るっていることも忘れてはならない。米疾病対策センター(CDC)の発表によると、2019/20年のインフルエンザシーズン中、1月25日までに少なくとも1900万人がインフルエンザに罹り、このうち18万人が入院し、死亡者数は1万人を超えた。さらに、2月8日時点では、感染者数は2600万人となり、25万人が入院し、死亡者数は1万4000人に上る(CDC発行の「Weekly U.S. Influenza Surveillance Report」より)
。
一方、確認された新型コロナウイルスの感染者数は、米国では12人、中国本土では約3万1000人とされている(なお、2月19日時点、厚生労働省の発表によると、米国での感染者数は15人、中国の感染者数は7万4185人、死亡者数は2004人となっている)。
米クリーブランド・クリニックの感染症専門医Alan Taege氏は「インフルエンザの方が、新型コロナウイルスよりも感染力が強く、感染者数ははるかに多い」と話す。米マウントサイナイ・ヘルスシステムのBernard Camins氏は「インフルエンザは身近な感染症であるため、その危険性は軽視されがちだが、今シーズンは感謝祭(11月第四木曜日)の前後から流行り始め、流行レベルも深刻だ」と説明している。
なお、CDCは例年、米国のインフルエンザによる死亡者数は最低でも1万2000人と予測しているが、2017/18年のシーズンには4500万人が感染し6万1000人が死亡している。
Camins氏によると、インフルエンザウイルスは変異しやすく、抗原性が変化して、人間の免疫力では対抗しきれない新しい型が出現することがある。そうなると事態はさらに悪化するという。例えば、2009年には、新型インフルエンザウイルス(H1N1)が出現し感染が拡大。同年にこの新しいウイルスによって死亡した人は15万1700~57万5400人と推定されている。
インフルエンザウイルスは常に変異を繰り返し、感染力を高めているため、公衆衛生当局もそれを先読みして対策を講じなくてはならない。一方、コロナウイルスにもさまざまな種類があるが、致死性が高いのは、そのうちのほんの一部だという。Taege氏は「ほとんどのコロナウイルスの型は、風邪の原因となるウイルスとそう変わらない。今回のように、健康に甚大な影響を及ぼすコロナウイルスが現れたのは、重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)に続いて3回目となる」と説明している。
ただ、Taege氏は、今回問題となっているコロナウイルスの致死性については、一貫したデータが得られておらず、結論づける段階にはないと強調。「インフルエンザウイルスとコロナウイルスを直接比較するには、十分なデータが揃っていない」と話している。
また、TaegeとCaminsの両氏は、インフルエンザの流行シーズンは5月頃まで続くことも多く、「インフルエンザワクチンは今から接種しても遅すぎることはない」と助言している。(HealthDay News 2020年2月7日)
(貼り付け終わり)
一方、大手企業もテレワークなどの実施で、出勤を手控える対策を打ちつつㇽようだ。
各種イベントも次々と中止や延期などで、繁華街の人出もすっかり少なくなっている。
まあ、ここで思い切った感染防止策を打つことは、当然のことだろう。経済的な影響は計り知れなく、日経平均株価なども、敏感に反応して、大幅な値下がり状況が続いている。
米国のトランプ大統領は、新型コロナウイルスなど、米国内では広がらせないと大見得を切って話しているが、実はインフルエンザの流行で、米国内は2600万人の感染者が出て、25万人が入院し、死亡者数は1万4000人に上ると、米疾病対策センター(CDC)が最新の発表をしている。
日本では、幸いなことに今季は感染者数は多くはないようだ。予防ワクチンの接種などの効果が出ているせいだろう。
米国のインフルエンザ感染者が莫大なことは、国民健康保険制度が脆弱なせいだといわれているが、インフルエンザウイルスが、今までの免疫力で対応できない新タイプが広がっているせいだともいう。
人類が生存する過程で、新しい病気との攻めぎ合いは常に起こることでしょうが、医学の進歩でどこまで食い止められるのか、いつまでも続く課題かもしれない。
(ダイアモンド・オンラインより貼り付け)
米でインフルエンザが猛威、死者1万人超
2020.02.25
世界中の関心は「新型コロナウイルス」に集まっているが、米国ではインフルエンザが猛威を振るっていることも忘れてはならない。米疾病対策センター(CDC)の発表によると、2019/20年のインフルエンザシーズン中、1月25日までに少なくとも1900万人がインフルエンザに罹り、このうち18万人が入院し、死亡者数は1万人を超えた。さらに、2月8日時点では、感染者数は2600万人となり、25万人が入院し、死亡者数は1万4000人に上る(CDC発行の「Weekly U.S. Influenza Surveillance Report」より)
。
一方、確認された新型コロナウイルスの感染者数は、米国では12人、中国本土では約3万1000人とされている(なお、2月19日時点、厚生労働省の発表によると、米国での感染者数は15人、中国の感染者数は7万4185人、死亡者数は2004人となっている)。
米クリーブランド・クリニックの感染症専門医Alan Taege氏は「インフルエンザの方が、新型コロナウイルスよりも感染力が強く、感染者数ははるかに多い」と話す。米マウントサイナイ・ヘルスシステムのBernard Camins氏は「インフルエンザは身近な感染症であるため、その危険性は軽視されがちだが、今シーズンは感謝祭(11月第四木曜日)の前後から流行り始め、流行レベルも深刻だ」と説明している。
なお、CDCは例年、米国のインフルエンザによる死亡者数は最低でも1万2000人と予測しているが、2017/18年のシーズンには4500万人が感染し6万1000人が死亡している。
Camins氏によると、インフルエンザウイルスは変異しやすく、抗原性が変化して、人間の免疫力では対抗しきれない新しい型が出現することがある。そうなると事態はさらに悪化するという。例えば、2009年には、新型インフルエンザウイルス(H1N1)が出現し感染が拡大。同年にこの新しいウイルスによって死亡した人は15万1700~57万5400人と推定されている。
インフルエンザウイルスは常に変異を繰り返し、感染力を高めているため、公衆衛生当局もそれを先読みして対策を講じなくてはならない。一方、コロナウイルスにもさまざまな種類があるが、致死性が高いのは、そのうちのほんの一部だという。Taege氏は「ほとんどのコロナウイルスの型は、風邪の原因となるウイルスとそう変わらない。今回のように、健康に甚大な影響を及ぼすコロナウイルスが現れたのは、重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)に続いて3回目となる」と説明している。
ただ、Taege氏は、今回問題となっているコロナウイルスの致死性については、一貫したデータが得られておらず、結論づける段階にはないと強調。「インフルエンザウイルスとコロナウイルスを直接比較するには、十分なデータが揃っていない」と話している。
また、TaegeとCaminsの両氏は、インフルエンザの流行シーズンは5月頃まで続くことも多く、「インフルエンザワクチンは今から接種しても遅すぎることはない」と助言している。(HealthDay News 2020年2月7日)
(貼り付け終わり)