元気な高齢者こそ使いたい電子機器

80歳を過ぎても、日々の生活を楽しく豊かにする電子機器を使いこなそう

『売国』『国賊』『非国民』『売国奴』などの、おぞましい言葉を平気で使う大手メディア。

2014年10月18日 18時00分56秒 | 日記
 朝日新聞の慰安婦問題以降、保守系メディアの朝日叩きは異様であると思って、筆者もこのブログ上で、朝日擁護に近い内容のコラムを紹介してきた。

 さすがに朝日新聞は当事者であり、カメが首をすくめたような状態になっているようだ。もっと堂々と反論を打ち出せば良いのだが、輪をかけてバッシングされるであろうから、首をすくめているのも仕方がないかもしれない。

 しかし、ここに来て、週刊誌や月刊誌にあふれる朝日バッシングに使われている『売国』『国賊』『非国民』『売国奴』といった言葉を、少なくとも大手メディアが反省もなく使っていることへの危険性を指摘する記事を、毎日新聞が掲載した。

 右翼の連中が、街宣車でこのような言葉を以前から使っているのは、筆者も知っているが、少なくとも大手のメディアにこのような言葉があふれることはなかった。

 筆者に言わせると、産経や週刊文春が「俺たちが真の愛国者で、朝日やそれを支持する連中は、非国民だと決めつけるような態度には片腹痛い。何をもって愛国者と決めつけ、非国民と決めつけるのか?」

 筆者は少なくとも、日本の国がもっと良くなって欲しいと思っている。 日本は出来れば戦争もせずに、近隣国とも平和な関係を保つ事が出来れば、経済的にももっと成長できていたと思うのだ。

 あえて筆者は愛国などと言わなくても、国が良くなって欲しいと思う気持ちは人様に負けないと思っている。 それでも朝日を読むことに違和感もなければ、あえて産経や読売に鞍替えする気などは毛頭ない。

 毎日新聞は、田原総一朗氏や高橋源一郎氏の言葉を借りた形ではあるが、このような言葉を大手メディアが平気で使う危険性、自由な言論を許さぬ方向にメディアが向かっている危険性を指摘している。

 筆者に言わすと、石原慎太郎氏や櫻井よし子氏などが、朝日を廃刊にすべきだと保守系大手メディアで、がなり立てる異様さにも呆気にとられる。 それは有名人による言論封殺のための暴力でしかない。

 もしも世の中が産経と読売だけになると想像すると、なんとおぞましい日本になる事よ。 それこそ筆者などは、その時こそ、日本を見捨てて海外に逃避するであろう。

(毎日新聞より貼り付け)

慰安婦問題:朝日報道 メディアで飛び交う「売国・国賊」
毎日新聞 2014年10月17日 17時34分(最終更新 10月17日 17時53分)

 ◇田原総一朗さん「メディアが使うのまずい」 渡辺治さん「右翼が攻撃に使った用語」

 売国、国賊、国辱……。21世紀、平成ニッポンとは思えない言葉が飛び交っている。従軍慰安婦問題などを巡り、誤報記事を取り消した朝日新聞に浴びせられるこのフレーズ、インターネットの匿名掲示板などではなく今やメディアが乱発している。さすがにおかしくないか?

 外国人観光客も多い築地市場を望む朝日新聞東京本社(東京・築地)。ここで週2回、保守系団体による抗議集会が続いている。

 10日昼の集会に参加したのは十数人。植え込みに日の丸やプラカードを林立させ、朝日新聞不買を訴えるTシャツを着たメンバーが「『従軍慰安婦』は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ」と記されたビラを配っていた。「こんなことは言いたくないが、朝日新聞は地獄に落ちろと言いたい!」。スピーカーを使った演説に、メンバーから「そうだっ」と合いの手が入る。

 向かいのブロックには国立がん研究センター中央病院がある。病院前でのスピーカーの音量は気になるが、その言葉遣いについて、もはや驚かない自分がいる。

 何せ、朝日新聞が記事を取り消した8月上旬から「朝日新聞 『売国のDNA』」(週刊文春9月4日号)、「中国共産党に国を売った」(同9月18日号)、「1億国民が報道被害者」(週刊新潮9月4日号)、「売国虚報32年」(同9月25日号)、「廃刊せよ! 消えぬ反日報道の大罪」(月刊誌「正論」10月号)、「言い逃れできぬ『慰安婦』国辱責任」(同11月号)……といった文字・記事が書店やら電車の中づり広告やらにあふれているのだ。

 例に挙げたのは、いずれも大手出版社や新聞社が発行する媒体だ。誤報は批判されて当然だが、このおどろおどろしい言葉遣いは何なのか。

 時に朝日新聞以上のバッシングを浴びてきたかもしれないジャーナリストに聞いてみた。討論番組の司会でおなじみ、田原総一朗さん(80)だ。

 「僕は朝日新聞を『売国奴』とは思いません。当然、彼らは日本を愛していますよ」とストレートに切り出した。

 「朝日が主張したのは戦時中の日本の軍隊は決して良くなかったんだ、ということです。その要因の一つに慰安婦問題があり、追及する過程で『吉田証言』を報じた。でもそれは虚偽だった。それは『売国』行為なのでしょうか」

 自身も左派からは「体制の犬」、右派からは「売国奴」などと言われ続けてきたという。「一番すごかったのは靖国神社参拝問題かなあ。『A級戦犯がまつられている以上、首相参拝はダメだ』と言ったら、『田原は国賊だ』という視聴者からの電話やらファクスやらがじゃんじゃん来て。ま、あえて波風を立てるのがジャーナリストの仕事ですからねえ」

 自身への批判はさほど意に介する様子はないが、話題が朝日新聞批判に戻ると声色が沈んだ。

 「売国、国賊、ですか。本来、決してメディアや言論人が使ってはならない言葉です。視聴者からの批判と違って、メディアがこの言葉を安易に使うのはまずいな、と心配しています……」

 それはなぜか。

 「今起きているのは、戦後70年で初めてと言える、重大な社会現象と捉えるべきです」。日本政治史に詳しい一橋大名誉教授、渡辺治さん(67)を訪ねると、嘆息しながら想像以上に重い言葉が返ってきた。渡辺さんは、売国、国賊という言葉がこれほど“市民権”を得たのは、ごく最近だと見る。

 戦前でいえば、例えば1918年、シベリア出兵など当時の国策を批判した大阪朝日新聞を政府が弾圧し、さらに右翼が襲撃する事件(白虹事件)があった。この時、社長は右翼に縛られ、首に「国賊」と記された布を巻き付けられたが「右翼の活動家の世界でのことで、今の『朝日バッシング』のような社会的な広がりはなかった」という。

 なぜなら、戦前は新聞紙法や治安維持法などの言論弾圧法があり、政府が危険視する言論は国民の目に触れる前に封殺されたからだ。法律で取り締まれないリベラル派政治家に対し、右翼団体が使ったのが「売国」「国賊」という言葉で、現在のようにちまたに氾濫する言葉ではなかった。

 「状況が一変するのは30年代の満州事変以降、政府が国民を戦争に引っ張る時代です。政府は戦争に反対・批判する言論を容赦なく取り締まり、『非国民』『売国奴』というレッテルは、戦争に消極的な言論や言論人に向けられ、マスメディアをより積極的な戦争協力に駆り立てるために使われたのです」

 戦後、言論への弾圧法はなくなった。自民党政権も軍事力による海外進出は志向せず、安定的な高度成長を目指した。売国、国賊という言葉は、国策面で必要とされなかった。

この言葉を振り回したのは戦前同様、過激な右翼団体だ。記者が殺害されるなどした朝日新聞襲撃事件(87〜88年)や長崎市長銃撃事件(90年)、河野洋平元衆院議長らが脅迫された建国義勇軍事件(2002〜03年)、加藤紘一元自民党幹事長宅放火事件(06年)などの政治・言論テロの犯行声明や脅迫文、裁判陳述で頻出する。

 「そんな言葉を大手メディアが使い出したのは驚くべき事態です。考えてみてください。『オレは売国奴だ、国賊だ』と思っている人がどこにいますか? 『改憲に賛成か反対か』という議論と違い、『売国か愛国か』という議論など成り立ちません。つまりこうした言葉は自由な言論を生むのではなく、言論封殺のための暴力でしかない。朝日の誤報問題とは別次元の深刻な問題です」と渡辺さんはショックを隠さない。

 田原さんも「売国とか国賊という言葉は相手を問答無用でたたきつぶし、致命的な打撃を与える言葉です。このような言葉を吐くことで、何か自分が『正しい側にいる』『勝った』ような気になるのでしょう。本当に自分の主張や考えが正しい自信があるのなら、こんな言葉は決して使いません。特に自由で多様な言論によって立つメディアが使う言葉ではない。メディアの自殺でもあるし、民主主義の否定につながりかねません」と目を怒らせた。

 批判と罵倒は異なる。メディアやジャーナリスト、作家らが、「言論を封殺する罵倒語」を使えば、それは当然市民にも広がっていく。

 ◇高橋源一郎さん「容認こそ問題」

 作家、高橋源一郎さん(63)は「批判とレッテル貼りは違う」と指摘する。「『国家の敵』は世界共通のレッテルで、みんなでたたくいじめと同じです。昔はこんなことをやっていいのかという意識があったが、今は一線を越えてしまっている」。さらに「売国とか国賊とか反日とかいう言葉へのメディアの批判が少ないことに驚いています。批判しないことは容認することと同じだからです。僕ははっきり言ってこっちの方が重大な問題だと思う。かつてナチスについて、ドイツの知識人はまともに相手せず批判しなかった。そのナチスは政権を取ってしまった。日本だって、言論を圧殺するような連中が政権を取らないとは限りません」。

 朝日新聞の論壇時評(9月25日付)で高橋さんは「誤報は擁護のしようもないし、批判を受け入れるべきだ」と書いたうえで、米国の作家、スーザン・ソンタグさん(04年死去)を紹介した。彼女は01年の米同時多発テロ直後「まず、共に悲しもう。だが、みんなで一緒に愚か者になる必要はない」「現実を隠蔽(いんぺい)する物言いは、成熟した民主国家の名を汚す」と反撃にはやる米国民をいましめた。

 「ソンタグは国中から怒りを買い『売国奴』と見なされましたが、それでも発言を続けた。母国が憎悪にかられて暴走するのを止めたかったのでしょう。僕は彼女のような人が愛国者だと思う」

 そのうえで「従軍慰安婦についての朝日の誤報が日本をおとしめた」という論調に一番違和感があると強調する。「戦後の朝日新聞がだれかを殺したり、女性を暴行したりしたでしょうか。日本を本当におとしめたのは、軍事力をもって他国に踏み入った戦前の日本国と日本軍ではないですか? 批判すべき先を間違っていませんか」

 淡々と、自らに言い聞かせるように続けた。「ソンタグが9・11直後、即発言できたのは日ごろから自分の思想を鍛えていたから。今こそ、私たちの知恵と勇気が試されているのではないでしょうか」

 言葉は、発する者を映す。心して選ばねばなるまい。【吉井理記】

(貼り付け終わり)

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2016-08-09 02:45:38
だまれ国賊。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-11-26 10:48:34
この情報がネットに転がって時代 新聞等ペーパー業は下火ですし目立つ為に過激に炎上させたいだけでしょう、
まぁあれだなんだったけっけあの旗の名前 こうゆう事あんま興味無いから忘れたけど日の丸に放射状のアレ 
仕事せずにあの旗掲げながら街中でギャーギャーと騒ぐように自己主張が激しい人見ると害に見える事は確か、国賊言ってる人が一番の害である事に自身が気づいてない自分の事を棚に上げてる状態 あの公害駆除できんもんかね
返信する
Unknown (Unknown)
2017-04-17 16:25:38
ネトサヨかな?
返信する
Unknown (Unknown)
2017-05-14 00:25:39
要約すると、長々と自分のバカさを書いただけ。
そもそも朝日がなぜ国賊などと言われてるのかわかってない。朝日も必要?寝言は寝て言え。

朝日は日本に不利益しかもたらさず、某K國の利益しか考えてないからだわ。
筆者がどんなに偉い方が知らないが、海外に是非とも逃避してくれ。お願いだ。
返信する
Unknown (通りすがり)
2020-03-17 20:46:15
『もしも世の中が産経と読売だけになると想像すると、なんとおぞましい日本になる事よ。 それこそ筆者などは、その時こそ、日本を見捨てて海外に逃避するであろう。』

ふーん。

何があっても日本を見捨てないのが、日本人。
利益がないと日本を見捨てるのは、某国人。

日本は、反日主義に乗っ取られそうだよ。目を覚ませ、日本人。
返信する
Unknown (unknown)
2020-03-23 04:22:54
あ、この筆者全然偉い人ではないですよ。海外に逃避する費用なんて絶対に捻出できない様な方ですから。自分をよく見せたいだけ。信頼しない事です。きちんと人生を歩んできた人の言葉のみ糧にしましょう。
返信する

コメントを投稿