安倍自民党政権は、ロシアからの北方領土返還を成し遂げ、来年早々と予想されている、解散総選挙を有利に進めようとの腹づもりがあったといわれている。
昨日の夕方の「みのもんたのラジオ番組」では、東国原氏がいかにも知ったかぶりで、今回は歯舞色丹の二島返還が決まっており、その勢いで解散総選挙を行うと述べていた。
プーチン大統領がそこまで踏み込んで譲歩するのかと、筆者は疑問を感じていたが、日刊ゲンダイ紙では返還ゼロ回答確実にと書いている。
筆者はおそらく、日ロで二島の共同管理まで発表できれば万々歳だと思う。 どちらの国に優先領有権が生じるかは、当然ロシアのほうだろう。
まあしかし、継続交渉という日刊ゲンダイの見方のほうが確実な余殃に筆者も思えた。
(日刊ゲンダイより貼り付け)
安倍政権に激震 日ロ首脳会談は北方領土“ゼロ回答”確実に
2016年10月30日
やっぱり北方領土は“ゼロ回答”に終わりそうだ。「有害だ」――27日、ロシアのプーチン大統領は、いつまでに日本との平和条約を締結するか、期限を設けることについてこう発言した。
菅官房長官は「簡単にすぐ(締結)できるものではない」と冷静を装っているが、安倍政権に激震が走っている。
12月15日の地元山口での日ロ首脳会談で、北方領土問題での進展を目指していた安倍首相。しかし、島の返還どころか、スケジュールすら立てられない空っぽの外交交渉になりそうだ。
さらに、プーチンはこうも言っていて、政府関係者はショックを受けている。
「強い信頼関係にある中国との国境画定交渉ですら40年を要した。残念ながら、日本とはその水準に達していない」
40年とは気が遠くなる。安倍首相が胸を張っていた“信頼関係”は、完全に足蹴にされた格好だ。元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。
「プーチン大統領は国民から高い支持を得ているイメージがありますが、ナショナリズムをベースにしたもので、安定したものではない。 5月のロシアでの世論調査では8割が日本への島の引き渡しに反対しています。 国内世論を無視してまで、日本との交渉を進展させるつもりはないでしょう。 日本側は歯舞、色丹でリップサービスしてくれるのではと期待がありましたが、今回の発言でそれもなくなりました」
■日ロ経済協は着々
ロシアサイドは、8月ぐらいまでは、色よい返事をしそうな姿勢だったという。だから日本側も経済協力を約束し、ロシア経済分野協力担当大臣までつくった。ところが最近になって、突然、かたくなな態度になっているという。安倍首相はプーチンの術中にはまってしまった可能性もある。
12月の日ロ首脳会談はどんな内容になるのだろうか。
「酒を交わして、真剣に協議していきましょう、という感じでしょうか。“成果”とは呼べないレベルで、解散総選挙の土産にはならないでしょう。そもそも、本気で締結に向けて詰める気があるなら、東京で開催すべきです」(孫崎享氏)
ロシア政府は25日、日ロ経済協力計画で、極東ロシアの事業規模が約1.7兆円超に達すると発表した。安倍首相は5月、ソチでプーチンに経済協力のプランを提案している。経済協力の方は着々と進行している。
(貼り付け終わり)
昨日の夕方の「みのもんたのラジオ番組」では、東国原氏がいかにも知ったかぶりで、今回は歯舞色丹の二島返還が決まっており、その勢いで解散総選挙を行うと述べていた。
プーチン大統領がそこまで踏み込んで譲歩するのかと、筆者は疑問を感じていたが、日刊ゲンダイ紙では返還ゼロ回答確実にと書いている。
筆者はおそらく、日ロで二島の共同管理まで発表できれば万々歳だと思う。 どちらの国に優先領有権が生じるかは、当然ロシアのほうだろう。
まあしかし、継続交渉という日刊ゲンダイの見方のほうが確実な余殃に筆者も思えた。
(日刊ゲンダイより貼り付け)
安倍政権に激震 日ロ首脳会談は北方領土“ゼロ回答”確実に
2016年10月30日
やっぱり北方領土は“ゼロ回答”に終わりそうだ。「有害だ」――27日、ロシアのプーチン大統領は、いつまでに日本との平和条約を締結するか、期限を設けることについてこう発言した。
菅官房長官は「簡単にすぐ(締結)できるものではない」と冷静を装っているが、安倍政権に激震が走っている。
12月15日の地元山口での日ロ首脳会談で、北方領土問題での進展を目指していた安倍首相。しかし、島の返還どころか、スケジュールすら立てられない空っぽの外交交渉になりそうだ。
さらに、プーチンはこうも言っていて、政府関係者はショックを受けている。
「強い信頼関係にある中国との国境画定交渉ですら40年を要した。残念ながら、日本とはその水準に達していない」
40年とは気が遠くなる。安倍首相が胸を張っていた“信頼関係”は、完全に足蹴にされた格好だ。元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。
「プーチン大統領は国民から高い支持を得ているイメージがありますが、ナショナリズムをベースにしたもので、安定したものではない。 5月のロシアでの世論調査では8割が日本への島の引き渡しに反対しています。 国内世論を無視してまで、日本との交渉を進展させるつもりはないでしょう。 日本側は歯舞、色丹でリップサービスしてくれるのではと期待がありましたが、今回の発言でそれもなくなりました」
■日ロ経済協は着々
ロシアサイドは、8月ぐらいまでは、色よい返事をしそうな姿勢だったという。だから日本側も経済協力を約束し、ロシア経済分野協力担当大臣までつくった。ところが最近になって、突然、かたくなな態度になっているという。安倍首相はプーチンの術中にはまってしまった可能性もある。
12月の日ロ首脳会談はどんな内容になるのだろうか。
「酒を交わして、真剣に協議していきましょう、という感じでしょうか。“成果”とは呼べないレベルで、解散総選挙の土産にはならないでしょう。そもそも、本気で締結に向けて詰める気があるなら、東京で開催すべきです」(孫崎享氏)
ロシア政府は25日、日ロ経済協力計画で、極東ロシアの事業規模が約1.7兆円超に達すると発表した。安倍首相は5月、ソチでプーチンに経済協力のプランを提案している。経済協力の方は着々と進行している。
(貼り付け終わり)