ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

いじめ自殺は仕返しのため

2006年11月27日 | Weblog
宮城県亘理町の高校生、上田隆一さんの新聞投稿を転載させてもらいました。
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最近、いじめによる自殺対策がメディアで語られている。これらの中で、自殺の原因は「いじめからの逃避」だとされることが多い。が私は「いじめた人たちに対する仕返し」がもっとも大きな原因だと思う。
いじめた人に仕返しをすることは、いじめから開放されるよりもずっと難しい。いじめた人は先生から叱られる程度で済んでしまう。いじめられた人が受けた暴力や屈辱を思い知ることもなく、自分が他人をいじめていたことも忘れ、のうのうと生きていく。こんな理不尽なことはない。
そう考えると、自殺ほど有効な仕返しの方法はない。いじめた人たちは、自分たちが犯した行為の重さを先生や警察に追及されて、まざまざと自覚し、他人を死ぬほどつらい目に遭わせた事実を一生背負って生きていく。
このまま泣き寝入りするよりも、自分の命と引き換えに苦しみを与えたい。こう考えるのも無理はない。
自殺を「仕返し」だと見た上でのいじめ対策は、ほとんどなされていないと思う。
「いじめは犯罪」という認識で、法的な罰則を視野に入れ対策に臨まなければ、自殺という悲しすぎるしかえしは止まらないだろう。
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自殺に追い込まれた人の隠れた一面を表現されていて、なるほどなぁ・・・という気がしました。おそらく、そういう心理なのでしょう。
当人にとってみれば追い詰められて、“死ぬほどくるしい、楽になりたい。”、“だけどいじめた者を許せない。このままにしておきたくない、なんとかして復讐したい。” という心理が働くだろうことは理解できる。

上田さんの投稿が、対策を考える際の貴重なヒントになりそうに感じました。有効な手立てが見つかっていじめが減ってほしいです。
以前読んだ大平光代さんの著書 「だからあなたも生き抜いて」 を思い出しました。



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