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気骨のあるところを見せていた河野太郎氏だったが、外務大臣に取り立てられたら、とたんに別人に変身してしまった。変わり身の早さには驚かされる。
トランプ大統領が、新たな小型核兵器や各巡航ミサイルを開発すると表明した。「核なき世界」を掲げたオバマ政権からの大きな転換である。
これに対して河野外相が「今回の核戦略を高く評価する」と発表した。
「北朝鮮の核・ミサイル開発で安全保障環境が急速に悪化している」ことを理由にしているのだが…。
河野氏はこれまで、「より使いやすい核兵器の開発など絶対に認められない。アメリカにはっきりとしたメッセージを出すべきだ」と主張してきた。
核軍縮・不拡散議員連盟の会長を務めて、核の抑止力についても疑問視し「核の傘でアメリカに盲従している」、 「核不拡散に関して日本は先頭に立つべきだ」と発言していた。
原発や再処理についても、日本が再処理をやめることで、プルトニウム拡散を防ぐことができる。核のゴミ問題が解決しないままで、原発を再稼働するのは無責任だ、と発言してきた。
安倍首相に外務大臣に祭り上げられたら、すっかり牙を抜かれてしまったかのようだ。
安倍政権になってから、政治家をはじめ、官僚、評論家、学者、そしてマスコミまでもが、巧妙に取り込まれ変節していくことが珍しくなくなった。
だが考えてみると、とても不思議だ。
恥ずかしげもなく平然としている。非難されないことを確信しているかのようだ。
森友学園、加計学園に代表されるごまかし、隠蔽に、国民が慣れっこになってしまったのか。
あきらめが気分が支配しているのか。それとも無関心になっているのか。
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