ジジババのたわごと

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検察官が可視化を要求とは

2010年10月09日 | Weblog
大阪地検特捜部が、事件の証拠として押収したフロッピーディスクに手を加えて、検察が描くストリーに合致するように改ざんしていたことが明らかになった。
主任検事とその上司が逮捕されたが、最高検察庁の取調べの全体を録画し可視化することを、逮捕された検事たちが要求しているという。
皮肉なことに、最高検の取調べを信用できないと言っているに等しい。
自分たち検察が行ってきた取調べは、不明朗なものであったことを図らずも裏付けたようなものだ。

検察や警察の組織的な行為をチェックする仕組みがないことが基本的な問題点であり、最大の組織的欠陥である。
内部者だけの監査やチェックはごく限られた範囲でしか機能しない。
チェックした結果を必ずしも全面公開しなくても良いけれども、外部の目でチェックできる仕組みがなければ暴走するものだ。
警察や検察の組織に疑惑が持ち上がっても、外部の目が届かないのをよいことに、これまでたいがいはウヤムヤに済まされてきた。

警察や検察は基本的に、時の政権を擁護する役割を担う。
政権側には甘く、政権と対立する勢力を厳しく取り締まるのは、自然の成り行きとも言える。現在は政権交代したばかりで、自民党時代の影響が隠然と残っている過渡期であろうが・・・。
だから特捜部が政権中枢の政界、官僚、財界などの汚職を暴いたりするというのは例外的なケースと考えてよかろう。
互いに持ちつ持たれつの関係になっているので、警察や検察に組織的な不祥事があったとき、政権側は決定的な痛手を負わないように側面支援する。


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