ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

ねじれでバラマキでない予算が実現するかも

2010年08月03日 | Weblog
民主党が予算でつまずいている誤算の一つは、組み換えによって捻出できると想定していた見込みが狂ったことに加えて、税収不足が重なって目玉政策を行うための財源が不足していることだ。

もう1つは、目玉の政策が生煮えだったということである。
「子ども手当て」、「高速道路無料」、「農家の所得保障」、「高校無償」、どれをとってもそれほど喜ばれていない。
どのような目的で行うのかが、イマイチはっきりしないものが多い。
典型的なのが子ども手当てだ。少子化対策なのか、福祉のためか、景気対策なのか、それとも格差貧困対策か、というようなことが中途半端な印象だ。

いわゆる選挙目当てのバラマキ政策と受け取られ、国債に頼って将来世代へ借金を残すことが不評を買っているのだ。
後から増税されて取り立てられるのであれば、あまり喜べないという気分になっている。そこにまず気づくべきだ。
借金に付け回すのではなく、予算の組み替えによって、例えばここの道路やダムをやめてこちらをやりたい、となれば反応はだいぶ違ったものになったはずである。


衆参ねじれになったことで、期待していることがある。
とにかくさまざまなことが表に出てきて見えるようになってきた。
これまで素通りしてきたことでも、野党からの注文を無視できなくなっていろいろと国民の目にさらされるようになってきた。衆参ねじれの効用だ。

ねじれ国会になったことで、野党が賛成しない政策や予算は通らないので、選挙目当ての利益誘導やバラマキはやりづらくなるのは間違いない。
それだけに決定までに時間がかかるようになると言える。
与野党が合意が出来なければ前へ進まないということは、効率の悪いことでもあるが、日本の政治を成熟させる試練になるのではないか。

これまでは件名ごとの予算について、概要でさえオープンになっていなかった。
ねじれ国会は予算を公開するルールを定着させるチャンスとも言える。 
大まかでよいから実施内容や金額について、国民に知らせる仕組みを確立してほしいものである。
予算が公開されるようになれば、配分されたカネの遣いみちが目的にかなったものになっているのか、途中の天下り組織で中抜きされていないかなどをチェックする目が光るようになる。


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