ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

警察のでっち上げ今でも?

2007年02月26日 | Weblog
今でもこんなことがあるとは驚きだ。冤罪といえる捜査が行われていることに驚いた。あきれてしまうというか、嘔吐を催すというか・・・。
見落したとか、間違ったとかとは本質的に異なる、警察による犯罪だ。
しかしそれ以上に、嫌疑をかけられた人が、“やってもいないのに、自分がやったと自白した” ことがショックである。

過去にも何件か、死刑を宣告されたが再審で無罪になり、冤罪が問題にされてきた歴史がある。
「なんで自分がやっていないことを自白するのだろうか?」と若い頃、不思議に思ったこともある。
しかし考えてみれば、事件の多くが戦後の復興期に起きたもので、戦時中の弾圧の影が残っていて人権についての意識も低く、警察の拷問もさほど非難されない時代のものであった。
さらに、密室での強圧的取調べが、精神に異常な作用を及ぼすのだということも、徐々に理解できるようになってきた。
だからそういう中で、犯人にされ虚偽の自白をし、その後再審のチャンスをつかんだ人の心情を、ある程度は推し量ることができた。

ところが今回、鹿児島県警が扱った県議選挙買収事件では、大半の者が警察のでっち上げストリーに沿った自白をしたというのだ。今の時代で不気味な感じさえする。
富山県の強姦事件で逮捕され実刑判決を受けたが、服役後に冤罪とわかった事件もあったばかり。
犯人とされた人たちが捜査の過程でどのような心理状態に陥ったのか、今日の環境でなぜこのような自白をするに至ったのか、解明しなければならない重要なテーマになったと思う。

裁判員制度改革に伴い、取調べの可視化が議論されているが、導入されれば間違いなくこのようなことは激減するだろう。
取り調べの様子を録画することに警察庁は反対している。「容疑者との信頼関係が築きにくくなる」ことを理由にあげている。だがよく考えてみればそれこそおかしなことだ。
“密室のことが通用しなくなり、警察にとって都合悪いことが多いからだ” というのが本音であろう。
身内だけで仕切って外の目が届かないというのは、どんな世界でも不正を生む。


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