ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

村八分とは―大人のイジメ

2007年03月01日 | Weblog
新潟県の36戸ほどしかないある集落で、村八分を受けた11人が、「村八分の停止、損害賠償」を求めて提訴していた問題で判決があった。
一方被告側も名誉毀損で告訴していたらしい。
2004年に提訴というから、ずいぶん時間がかかるものだ。
いまどき現代版「村八分」があるなんてと驚いた。

発端は毎年お盆に開催される「イワナつかみ取り大会」に、多忙なので参加できないという意見に腹を立てた大会委員長が、「村八分にしてやる」と言った天の声? だったというから呆れてしまう。
大会委員長というのは町内会長のような役回りだったのだろうか。
ごみ収集箱を使わせない、回覧をまわさない、山菜採りに山に行かせない、神社に参拝させないなどなど・・・笑ってしまうような事ばかり。
子供に笑われてしまいそうな “タチの悪いイヤガラセ” だ。 子供に聞いたら間違いなくイジメだと言うだろう。

当人達にしたら毎日の生活の一部を邪魔、監視されて苦痛だったに違いない。何が何でも集落の決定に従わせるという手法が、ここまでこじれさせる原因になったようだ。
ババは初めニュースを聞いてて、「村八分」というから1件くらいなのかと思った。
あとで15人と知って、そんなにいるなら疎外感も最小で、何とか団結してがんばれるなぁ・・・と言うとジジが笑った。

この大会も地域の活性化をねらって始めたことなのだろうが、それが苦痛だったなら話し合えばいいのに。
ボスがいて、何事も「俺の言うことを聞け」という調子で、聞く耳さえ持たないということだったのか。
小さい集落で共同生活していると、仲良くやっているときは人情味ある助け合いがあり、日常生活の細かいことまで濃密な関係でいいのだろうが、一旦こじれると、そういう人間関係があだになって、もう修復できないところにまで来てしまう事が多いと思う。
かといって、こんな事のために気まずいからと、今さら移転するというのも大変だろう。
もしかして今回の件は末代まで尾を引くかも・・・?
集落だってみんな同じく年をとっていくのだし、意地の張り合いをせず、イワナ大会はもうやめていちど仲直りのための大会を考えたらいいのに。 
被告側は控訴を考えているようだから無理だろうなぁ。


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