「東電株を買った」と親しい人が教えてくれた。
すると間もなく別の知人が、「僕も買おうかとだいぶ迷ったんだ」と教えてくれた。
2人とも株にのめりこんでいるわけではない。少額で株を買っている程度だから、投資家と呼ぶにはこそばゆいくらい。
東電株が急落し急騰するタイミングを買い時と考えた人は、こうしてみると、かなりいたのだと改めて思った。
それにしても、東電という会社をどうするかということは、またまたうやむやになった。
東電を救済するために、債務超過にさせないことを大前提にしたスキームが考えられた。
原発事故の賠償の枠組みにしても、「原子力損害賠償支援機構」を新設して、他の電力会社に賠償金を負担させ、その費用は電気料金に上乗せして国民から徴収するという図式だ。
支援機構を介して国から東電に資金を投入できる道筋ができた。返済されない可能性が十分にある。
誰が見ても東電は実質的に債務超過なのだから、「法的整理」となるべき状況にある。つまり東京電力は破綻処理するのが通常の処理である。
株主は「東電はつぶれない! 絶対に安全だ」と確信したということだ。
さて、アメリカ国債の格下げをきっかけに世界的な株安の連鎖に発展した。
アメリカの借金返済が、先々心もとないという見方が支配的になっているということなのだろう。
株価が値下がりする中で、比較的安全資産とされる「金」に注目が集まっているという。
当然この機会をチャンスと捉えて、買い時をさぐっている投資家がわんさといることだろう。
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