「家計を支えている人が非正規労働者である、という世帯の割合が以前より増えている」と聞くと、“そうだろうな”と納得する。
少ない収入で家計をやりくりする苦労は大変なことだ。
毎月のお金のやりくりで悩む。子供の教育にお金を出せない。何を削ろうか。貯蓄が出来ない。
こんな生活がいつまでも続く不安。
今の生活に精いっぱいで将来のことを考える余裕がない。国民年金が滞納になりやすい。
ゆくゆく老後生活困窮者になる可能性が高くなる。
非正規者は、低賃金や不安定な雇用のほか、スキルや資格がないことに不安を感じている。
しかも、それらを獲得しにくい環境に置かれている。能力アップの機会が極端に少ない。
「結婚したくてもできない」、「子どもが欲しくても産めない」という。
経済的理由で結婚を躊躇するようでは希望のない国になる。少子高齢化も加速する。
年々非正規の割合が高まって、今や非正規労働者の割合が4割にも達すると聞くと、暗い気分になる。
むを得ず非正規で働いている「不本意非正規労働者」が非正規全体の2割に上る。特に25~34歳で多いと聞くと、日本はこの先どうなるのだろうと思ってしまう。
だが、別のデータで胸を撫でおろした。
ここのところ、非正規は高齢層で増加しているが、それ以外は横ばいの傾向である。つまり、65歳以上の非正規が増えて割合が高くなっているというのだ。
定年退職後に勤め先に嘱託や顧問として再雇用、あるいはパートやアルバイトとして再雇用されていることが多いという。
高年齢層の65歳以上男性では非正規は実に70%を超えている。女性は80%を超えている。
総体的には、年代を経るにしたがい非正規労働者の割合が少しずつ増していく傾向は変わらないだろう。
若い年代の非正規雇用も間違いなく増えていくに違いない。
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