冤罪と言わないなら、「でっち上げ」「ぬれぎぬ」とでも？

またまた鳩山法相が「冤罪」で珍発言したあと、国会で発言を撤回した。
それでも、今後、公式の場では冤罪という言葉は一切使わないと述べ、冤罪の意味が不確定という持論は変えなかったという。
「友人の友人はアルカイダ」と発言して物議をかもしたのは昨年だった。

被告12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件について、「私は冤罪と呼ぶべきでないと考えている」なんて発言したようなのだ。
法務省での全国の高検、地検のトップが集まった検察官会議の席だったという。
きっとそこにいたみんなが耳を疑っただろう。いや、よく言ってくれたと思ったかも・・・。

彼の頭の中では、先の県議選の事件は、最終結果が無罪だったから冤罪と言わないという理屈だ。
富山での強姦事件は人違いなのに、実刑判決を受けて服役したあとで真犯人が現れて、無実になったのだから冤罪なのだ・・・と言っている。

鹿児島県議選の事件が冤罪でないというなら、こういう事態を何と表現するのか聞きたい。
無実になったのは、“その冤罪が裁判所で見抜かれたから無罪”になったということで、警察と検察では、間違いなく冤罪であったというべき状態でしょう。
関係ない人をしゃにむにでっち上げて、犯罪者に仕立てあげようとしたのだから、冤罪と呼ばずに何と言うつもりだろう。
「でっち上げ」それとも「ぬれぎぬ」？・・・。
だけど、「でっち上げ」や「ぬれぎぬ」で罪をかぶせることを「冤罪」といいうのじゃないの？　

やれやれ、これでも東大法学部政治学科を出ているというから、どうしたことか。
考えようによってはそういう人なのだと、明るみになってかえって良かったかも知れない。
しかし法務大臣がこんなんじゃなぁ・・・とババは思った。