ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

時間外手当ない労働

2006年12月30日 | Weblog
ホワイトカラー・エグゼンプション。舌を噛みそうな言葉だが、要は従業員が労働基準法の労働時間に縛られないで働く制度。
いや、労働時間に縛られないで、労働者を働かせることができる制度、と言ったほうが的確な表現か。当然ながら時間外手当は払わなくてよい。
厚労省の労働政策審議会で、一定の条件にあるホワイトカラーの会社員を労働時間規制の対象外とする考えをまとめた。
これに沿って労働基準法の改正を国会に提出する動きになっているとのことだ。 

拘束する労働時間を基準にして賃金を決めることが、現実にそぐわない仕事は確かにあるだろう。
しかし労働時間がなくなると、それでなくともサービス残業が常態化している日本では、タダ働きの温床になる危険がある。
経済界が歓迎しているということは、裏返せば都合よく利用できるからということ。

労働時間を取り払うのではなく、働く時間帯を自由に選択するフレックスタイム制を適用したら、働き方の自由度が増す。
さらに結果や成果によって評価する仕組みを連携させれば、“仕事の性質にあわせた働き方をする” という目的に沿うのではないか。
そういうこともしないで、労働時間を全くなくしてしまうというのは、もっと別の狙いがあるのだと勘ぐられる。
それでも時間を撤廃しなければならないというのなら、管理職として経営側に取り込めばいい。

このところ次々に、経営側に寄った政策が出てきている気配なのだが・・・。 
反発されて参議院選挙に影響がありそうだから当面導入を見合わせるとか、選挙後に法案提出するとか、という計算が聞かれる。姑息なことはしてほしくない。




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