ジジババのたわごと

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牛肉でアメリカに譲歩しそう

2010年04月18日 | Weblog
アメリカの農務長官が、「米国産牛肉の安全性には自信を持っている。輸入機会を拡大してほしい」と述べ、20カ月以下の牛に限って輸入している制限の緩和を要求した。
米国産牛肉の輸入条件について、日米の専門家による協議の場が設定されることになった。

たとえBSEに感染している牛であっても、危険部位(脳、脊髄、眼球など)以外の牛肉や牛乳などは安全であるという意見がある。
「アメリカでBSEに感染した牛が発見された数は日本より少ない。アメリカの飼育数は圧倒的にが多いのだから、アメリカの牛肉は世界で一番安全といえる」という主張さえある。
日本は「全頭検査」しているのに対して、アメリカは「抜き取り検査」なのだから、少ないのは当たり前である。飼育数を比べても意味がない。

牛肉の交渉は、日本側が「全頭検査した肉を買いたい」といっているのに、アメリカ側が「その必要はない。オレが好いという牛肉を買うべきである」と言っているようなものだ。押し売りである。

世界の国の多くは30カ月以上の牛についてのみ検査している。危険部位を除去すれば安全である、とアメリカは主張している。
また、日本が要求する全頭検査は牛肉業界に無駄なコストを強いるもので、抜き取り検査で十分であるとして、アメリカ産牛肉の輸入を認めるよう要求してきた。
結局は、生後20カ月以下の肉で、危険部位(脳、脊髄、眼球など)を除去する、という条件で輸入すると折り合いをつけた経緯がある。

ところが、アメリカから輸入された肉に危険部位が混入されていたことが見つかった。日本だけでなく韓国でも見つかった。
指摘されていたアメリカの食肉の加工工場の検査体制に欠陥があることが現実になった。

日本で飼育した牛で全頭検査した肉でなければ嫌という人もいれば、アメリカ産の抜き取り検査の肉でかまわないという消費者もいる。
本来は、正確に表示して、どれを買うかは消費者の判断と選択に任せるということが一番望ましい方法である。

しかし、産地偽装の不信感がぬぐえない。
やはり国がどちらかに決めることが順当となのだろう。
想像するところ、いずれアメリカに押し切られそうな気がする。
そのとき、アメリカの検査で十分に安全が担保されるということであれば、日本の検査基準も同じように変更しなければちぐはぐになる。

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