ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

認知症の交通事故

2007年11月27日 | Weblog
認知症の74歳の男が高速道路を逆走して、避けようとした車が分離帯に衝突して、6人がケガをする事故があった。普段は家族が同乗して道案内を受けながら運転していたという。
すると日をおかず、82歳の男が同じように高速道路を逆走して、避けようとした車が分離帯に衝突してケガをしたことが報じられた。運転していた男は通行券を持ってなくどこから入ったか覚えていないという。認知症だったと書かれていないが、だいぶ症状が進んでいるのだろう。
おそらくどちらも、自分が認知症だということを自覚していないのだと思われる。
高齢化が進むと、認知症を自覚しない老人がさらに増えてくる。
車の運転は社会問題になりそうだ。認知症検査をするにしても、人格を傷つけないようにしなくてはならないし…。

ジジはたまにゴミ出しにいくのだが、最近ゴミを出しに行ったとき、近くのおばあちゃんと顔を合わせた。このおばあちゃんとは会えば挨拶程度の会話をしていた。
この日、おはようございます、と声をかけ朝の挨拶をした。そのあとおばあちゃんから、
「いつもゴミ出しに来るんですか?」と話しかけられた。
「ときどき家内に代わって出しに来るんですよ」と答え、「ゴミだしは旦那さんの仕事と決めている家も多いようですよね」と会話をつないだ。
帰りに一緒に歩いていると、おばあちゃんから、「失礼ですけど…どちらさんでしたでしょうか?」と問いかけられた。
一瞬びっくりしたが、内心、“そうだったか!”と事情を悟った。
年齢からみて、このおばあちゃんに痴呆が出てもおかしくないのだ。

そこで2カ月ほど前、学生時代の同級生が集まって会食した時の話を思い出した。
一人が、痴呆の気が出てきたという母親のことを語っていた。
「ときどき、パトカーのお世話になって帰ってくるんだ」と笑って、「徘徊というのではないが、自分の家へ戻れなくなってしまんだな」という。
「10分前のことも忘れるような状態なのだが、その時その時はとんでもないことを言うほどでない。一応まともに会話ができる」というのである。
「一番厄介なのが、よそからかかってきた電話。それなりの応対をするし、相手は痴呆と知らないから、用件が伝わったと思い込んでしまう」のだと。
痴呆が軽ければ軽いで、悩みやトラブルがあるのだなと思った。

考えてみれば、人ごとで済まされない年齢になっている。



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