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小説「The S.O.U.P.」

2006年10月10日 | 映画、小説
The S.O.U.P.
The S.O.U.P.
価格:¥ 780(税込)
発売日:2004-05

 
 うわっ!画像デカ!「大きい画像」を選択するこうなるのね・・・。カバー絵も素敵だったので大きくしてみました。

 私は、「指輪物語」が好き(4回読んだ)で、ウィリアム・ギブスン(サイバーパンクな小説家)が好なので、この小説はモロ、ツボにはまりましたね。かなり登場人物や世界観に共感できちゃいます。

 この小説は、大雑把に言うとギブソンの「カウントゼロ」を、かなり現実的な設定にした感じ。私の個人的な見方ですけど。
って、この説明では何がナンだか分かりませんね。

 この小説は、ファンタジーでもサイバーパンクでもありません。現代の話。

 かつて「S.O.U.P.」というオンラインゲームを開発したプログラマーが、「S.O.U.P.」を活動の場の一つにしていると思われるサイバーテロ集団の世界的なテロに巻き込まれて行くと言う、極めて今日的な話です。
 この「S.O.U.P.」内の世界観が、「指輪物語」や「ゲド戦記」をベースにしている壮大なものです。「モリアの坑道」も出てきます。テロ側が仕掛けるプログラムもこの世界観の影響を受けています。

 ハッカー文化、クラック行為、ニューエイジ文化、サイバーテロ、webの脆弱性、ひきこもり側の視点、等に興味があれば面白い小説だと思います。2000年前後の技術をベースに書かれている小説ですが、今でも十分楽しめます。

 最後に、かなり人間味溢れる小説です。


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