NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

ERIC DOLPHY IN EUROPE VOL.3

2010年03月20日 10時13分06秒 | ブログ
Dolphy1961年のデンマーク、コペンハーゲンでのライヴ。ドルフィー絶好調時のワンホーンです。ヨーロッパの録音は三枚のLPに分かれていて第一集の評判が良いようですね。第三集のメンバーは全員ヨーロッパのミュージシャンでC・イスラエルは加わっていません。一曲目と三曲目が特に良く(どちらも9月8日)B面全部を占めるブルースの三つのテイクは聴きものです。ドルフィーはこのあとニューヨークに戻り例のコルトレーンとのヴィレッジ・ヴァンガード・セッションを残すことになります。




DEF

2010年03月19日 23時16分17秒 | ブログ
Def大坂昌彦と原朋直。ブラウン~ローチ同様にトランペットとドラムスの二人による双頭クインテット(何曲かにゲストが参加しますがこれも全員日本人)です。93年の録音。スタイルとしては60年代のマイルス・クインテットに近いですね。全員日本人プレイヤーのクインテットというアルバムで私が持っているのはこれだけ。痺れたのはドラムスの大坂昌彦で滅法上手い。メンバーの力のバラつきはやや感じますがそれでも相当レヴェルの高い演奏をしています。




WHERE DO WE GO FROM HERE ?

2010年03月18日 23時10分33秒 | ブログ
9正直言いますとこれ最近まで知らなかったですよ。ヴァーヴが隠れた名盤を再発ということで店頭に並んでいたのを見つけました。聴いたこともなかったしジャケットを見たこともなし。でもこういう良い演奏がまだまだあるんだな。D・ランディのプレイはもちろんL・ヴィネガーとM・ルイスのサポートも抜群。曲もスタンダードががほとんどでとても楽しいアルバムです。ベストトラックは「WALTZING MATILDA」。ライナー氏と意見が同じなのはちょっと微妙‥。




CLAUDE WILLIAMSON TRIO

2010年03月17日 23時39分37秒 | ブログ
Claude50年代の西海岸でまず名前が挙がるピアニストはH・ホース、そしてC・ウィリアムソンでしょう。しかし彼のリーダー作は意外と少ない。このアルバムはいわば彼の傑作集で54年の6月から55年の5月までの全6回のセッションからチョイスされていて、ウィリアムソンの最高のパフォーマンスを聴くことができます。この人のパウエルへの傾倒は徹底していてむしろ小気味よいくらい。曲もほとんどがパウエルの演奏で知られたものばかり。そしてすべて快演です。




ELLA IN BERLIN

2010年03月16日 23時56分47秒 | ブログ
10ジャケットに「at WEST Berlin’s Deutschlandhallen」と書かれています。「そーか西ベルリンだったんだな」などと感じ入ってしまいました。おそらくE・フィッツジェラルドの最も知られているレコードでしょう。「匕首マック」が有名ですが個人的にはA面の「Gone With~」や「Misty」の方が出来は良いと思います。B面は乗り過ぎでやや荒い。彼女のベストではありませんが観客との交流も含めて楽しく聴けるアルバムで人気の理由もわかります。




RING

2010年03月15日 22時48分33秒 | ブログ
P1050508週末にラトル~ベルリン・フィルの「神々のたそがれ」をNHKハイビジョンで見ました。もう多分10年くらい前にサヴァリッシュ~バイエルンの「指輪」を四夜通してテレビで見て以来です。今回はベルリン・フィルの凄さを改めて思い知らされました。もう凄い!以外に言葉が出ない。ジークフリードがとても太っていて「これで戦えるのか?」という突っ込みも入れたくなりましたが‥。さすがに夜中の三時過ぎまでつきあえずに途中であえなくダウン。




HACHIMAN-GUH

2010年03月14日 21時34分44秒 | ブログ
1この街の人には早くも今年の十大ニュースのひとつが決定しました。大銀杏が強風で倒れた件です。ご覧のように大銀杏のあったところがスッポリとなくなり上から街まで見通せます。多くの人がお見舞い?に来ていました。


2倒れた大銀杏は再生させるために横に切って植えるそうですが切ってみるとその直径の太さが良くわかります。でも再生って何百年もかかるわけですよね?


3そんなわけで大銀杏の様子を見に出かけたのですが、平家池の前にある桜がもう咲いていました。この様子だと入学式にはもう散ってしまうのでは‥と心配になります。




CHARLIE PARKER ON SAVOY VOL.6 & VOL.7

2010年03月13日 22時21分32秒 | ブログ
P1050503私としたことが‥。昨日はパーカー忌でした。今日はサヴォイの7枚組のうち二枚です。第五集まではスタジオテイクでどれも貴重ですが同じ曲のテイクが何曲も続くので通して聴くのは覚悟が必要。しかしこの第六集と第七集はラジオのエアチェックで、いわばビバップ名演集。重複する曲は一曲だけです。メンバーが定かではないものもありますが、基本的にはマイルス、パーカー、ローチ、ヘイグ、ポッター。パーカー絶好調の48~49年頃の録音ですがマイルスもなかなか成長したなぁという感じです。




STORMY WEATHER

2010年03月12日 19時46分49秒 | ブログ
Lena「STORMY WEATHER」はL・ホーンの大ヒットで、昔この曲をラジオからエアチェックして聴いていました。彼女の戦前の録音はあまり聴いたことがないのですがとてもキャリアの長い歌手で、大変な実力の持ち主。つい最近(といっても70年代)まで現役だったような気がします。これは彼女の代表作で1956年から57年にかけてRCAに録音されたもの。その魅力的な声と豊かな声量を堪能できるアルバムです。




THELONIOUS MONK TRIO

2010年03月11日 19時41分31秒 | ブログ
Monk_2モンクのピアノというとソロ・ピアノのイメージが強いですね。このアルバムはトリオです。モンクのトリオ演奏って意外と少ない。初期の作品の中では屈指の傑作です。モンクのプレイもハードで若々しい。自作曲はもちろんスタンダードも一筋縄ではないですね。ローチとブレイキーの二人のドラムスも聴きものでモンク入門にはこれが一番良いのでは、と思います。1952年&1954年録音。プレスティッジ。