A面がS・ロジャース、B面がB・パーキンスとの共演。ジャケットも表が昼景、裏が夜景という洒落たデザイン。B・シャンクの傑作です。B・シャンクはJ・クリスティの「Something Cool」の後ろでの素敵なソロを聴いたのが最初でした。当時はほとんど彼のアルバムは市場に出ていなかったし、クリティックに取り上げられることもあまりなかったのですが、実は彼のアルバムは結構数があります。どれも水準が高く、西海岸の優れたミュージシャンが共演しているのも魅力です。このアルバムは長い間探していたもので、彼のリーダー作の中で屈指の傑作。A面の「JASMINE」におけるバラードプレイの素晴らしさは必聴です。B面はH・ホーズの参加も魅力。『ウエスト・コースト・ジャズの全盛時代、バッド・シャンクの吹く瑞々しいアルトとフルートの音色は一陣の涼風の如く我々の耳に爽やかだった。(ジャズ・レコード・ブック/粟村政昭より)』