MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.088 「ハロウィン」(2007年 米 109分 ビスタ)

2008-11-05 01:02:58 | 2008年劇場鑑賞
監督 ロブ・ゾンビ
出演 マルコム・マクダウェル
    タイラー・メイン
    シェリ・ムーン・ゾンビ



1年以上も前から話題になっていた78年のジョン・カーペンター監督の伝説のホラー映画「ハロウィン」のリメイクがいよいよ公開!
待ちに待った人やどうでも良い人など色々いると思いますが、アメリカでの大ヒットを受けての日本劇場公開・・・ビデオスルーでなくてよかった。

旧作カーペンター版は今は亡き低料金名画座天王寺ステーションシネマで見た記憶がありますが、見るからに続編がありそうな結末が印象的(今ではもうお約束だけど)で、後に続編どころか21世紀にまたがって8作もシリーズが続いてしまった。
その中でも私が見たのは「ハロウィン」「ブギーマン/ハロウィンⅡ」「ハロウィンⅢ」の最初の3作のみ・・・
今回はデスメタルのアーティストでもあり映画監督としてホラー映画を2作品を世に送り出したロブ・ゾンビが監督で、ゾンビ版「ハロウィン」はいかなるものか?



(あらすじ)

ハロウィンの夜、白いマスクをかぶった少年マイケル・マイヤーズ(ダエグ・フェアーク)は、姉のほか3人を惨殺。精神病院でルーミス医師(マルコム・マクダウェル)の治療を受けることになる。
しかし、17年後のハロウィンの日、病院を脱出したマイケルは再び白いマスクを手に取り、恐怖の殺人鬼と化す。

旧作ではブギーマンことマイケル・マイヤーズが次々と殺人を犯し、ドナルド・プレザンス扮するルーミス医師が彼の行方を追っていくのがストーリーの本筋だったが、この映画はまずはマイケルの少年時代から描き、いかに彼が殺人鬼になって行ったのか・・・というのがドラマの3分の1ぐらいを占めているのが旧作との大きいな違いです。

本題に入るまでがやけに長く感じてしまう印象だけど、ロブ・ゾンビ監督の狙いはあくまでもカーペンター版のリメイクではなく、マイケルマイヤーズという13金のジェイソンやエルム街のフレディのようなハロウィンシリーズで確立されたキャラを中心に構成したドラマ。
ならば彼の殺人鬼としての誕生の経緯も時間を割かれて描かれのも当たり前かも?

そういう意味では単なる旧作のストーリーをなぞるリメイクではなく、旧作の設定を生かしたオリジナルストーリーであり、ロブ・ゾンビによるリイマジネーションなのでしょうね。



そういう意味ではこの映画は全てにおいて旧作をパワーアップさせてますね。
まずほとんど残酷シーンはおろか流血すら無かった旧作に対して今作は景気よく血の雨を降らしてくれます(首が飛んだりなどの過度な残酷シーンは無いけど)
また犠牲者も旧作以上に多く手当たり次第殺しまくるのでスクリーンは犠牲者の山となる・・・きっちりと定番のバカカップルも襲われたりして、そこらへんは押さえるとこは押さえてます。

トレードマークの白塗マスクは意外と出番が少なく、前半はピエロのお面、中盤はお手製のお面で暴れまくります。
でも大きな肉切り包丁は必須アイテムとして今回も使われてます。

そして鑑賞前から気になってた事が一つ・・・ハロウィンと言えばあのカーペンター監督作曲による不気味なテーマ曲が思い浮かぶが、果たして今回は流れるのか?
と思って見てらオープニング早々に流れ出して一安心・・・あの旋律が無ければハロウィンじゃないわね~

そうそうウド・キアが久々にゲスト的な出演ながら出ていて、また「ゾンビ」のピーター役でホラーファンではお馴染みケン・フォーリーが登場。
あのゾンビの群れから生き残ったツワモノが、なんと今回は公衆トイレでマイケルに血祭りに上げられるというナイスな役所で出てきて喜ばしてくれます



★★★ 2008.11.1(土) MOVIX堺 シアター8 21:40 H-2