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MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.112 「ロボゲイシャ」 (2009年 101分 ビスタ)

2009-11-10 00:40:57 | 2009年劇場鑑賞
監督 井口昇
出演 木口亜矢
   長谷部瞳
   斎藤工



天六ホクテンザにて年末にかけて「地獄絵図映画まつり」を開催されるのが決定!
なんかもう少しマシなタイトルないんかいな?と思ったりする反面いかにも天六らしい雰囲気もする。
その映画祭第一弾がこの「ロボゲイシャ」です。
あの「片腕マシンガール」の井口昇監督の最新作です。

(あらすじ)

地味な少女ヨシエ(木口亜矢)は、芸者で美ぼうの姉の菊奴(長谷部瞳)の付き人として、毎日置屋でこき使われていた。
ある日、お座敷にやって来た影野製鉄の御曹司であるヒカル(斎藤工)は、ヨシエが潜在的に驚くべき戦闘能力を持っていることを発見する。
姉妹はヒカルの招待を受けて会社に出向くが、そこでいきなり拉致されてしまい…



オープニングから口が電気ノコギリとなるスーパーウェポンを備えた殺人芸者ロボが、松尾スズキ扮する政治家に襲いかかるシーンのバカバカしさからして、この映画はそう言うつもりで見ないと行けないんだな~と観客に悟られせる。
そこに木口亜矢扮するロボゲイシャが現れロボゲイシャ対決に発展する漫画チックな描写が割り切って見ると結構エキサイティングで面白い!

過去にフラッシュバックし、何故木口亜矢扮するヨシエがロボゲイシャになったのか?と言う経緯が本筋となるんだが、姉のキクエからいびられ周囲からも煙たがられるヨシエの薄幸度数は高い。
その分彼女が秘密結社に騙され、ゲイシャロボになるべく頭は芸者風のかつらとメイクで、体はタンクトップと言うアンバランスな恰好で養成施設で特訓していき、どんどん頭角現していく場面はなかなか見所です。



スプラッター度は前作「片腕マシンガール」よりかは少ない目だが、ますますバカバカしさは今回が上かも?
秘密結社に拉致された家族たちで結成された被害者の会たちに同情し、反旗をひるがえし秘密結社の影野製鉄との戦いが後半メインだけど、後半はバカバカしいスーパーウェポンが次々と飛び出し笑わせる。
天狗型のブラからでる殺人母乳攻撃や、尻から飛び出す刀に下半身がタンクになり疾走するロボゲイシャタンク(バックに「ロボコップ」風のテーマ曲が流れて雰囲気を煽ります)などetc・・・でも巨大お城ロボットはチョイやり過ぎな感じ・・・



また悪役の志垣太郎の怪演も「あかんたれ」を見ていたものからすれば微笑ましい。
徹底的にバカ芝居に徹して悪役ぶりを楽しそうに演じています。
前作同様割り切って見るとなかなか楽しめる痛快なムービーだけど、好き嫌いが別れそうな作品でもある。



☆☆☆ 2009.11.7(土) 天六ホクテンザ2 23:00
 

No.111 「斬撃 -ZANGEKI-」 (2009年 94分 ビスタ)

2009-11-02 00:50:19 | 2009年劇場鑑賞
監督 リチャード・クルード
出演 スティーヴン・セガール
   タノアイ・リード
   ジェナ・ハリソン



久々に天六シネ5ビルにスティーブン・セガールが帰ってきました!
ウェズリー・スナイプスとの合同企画のシリーズですが、前作「雷神」が敷島シネポップと言う立派なロードショー系のシネコンでの上映でなんか違和感と言うか損した感じ(見る側がね)があったけど、やはりこのB級ムードの劇場が彼の作品には似合います。

(あらすじ)

街に謎のウイルスがまん延し、人々は凶暴な吸血ゾンビと化してしまう。
政府は感染拡大を防ぐためゾンビが徘徊(はいかい)する地域の空爆を決定するが、その地域の病院に生存者がいることが判明。
タオ(スティーヴン・セガール)率いるゾンビハンターは、ゾンビであふれ返る院内に突入する。
空爆のタイムリミットが迫る中、彼らは生存者を救出しようと奔走するが……



今回はセガール映画初のホラー映画(!)セガールの相手は死肉を貪るゾンビ軍団と言うエキサイティングな映画を期待しての鑑賞です。
何んたって不死身のゾンビを退治するのがセガールだったら?何て一度は想像した者としてはまさにドリームマッチの実現にワクワクしない訳にはいかないではないですか!
ただ・・・昨今駄作続きでアクションに陰りが見えたセガールには時期を逸っしての夢の対決ってことになるんやろうね。

ゾンビハンターであるセガールたちと病院内に閉じ込められた生存者とのドラマが交互に描かれるが、割合では病院内の生存者のシーンが多くセガールのワンマン映画と思うと肩透かしくらう。
しかしセガールワンマン映画でない分サバイバルホラーとして楽しめることも出来るので最近のセガール作品の中では面白く見れたよ。
セガールが全面に出ない方が楽しめたと言うのも情けないね・・・



で、セガールのシーンはただノッシノッシと歩いてゾンビ何体か倒しまた生存者のシーンに切り替わると言う何とも適当なやっつけ仕事のような感じ・・・ほとんどこの繰り返しの映画です。
相変わらずアクションはゾンビ相手でもイマイチで、適当にいつものカット割り等でごまかしてる。
それよりセガールの相棒の黒人ハンターの方が遥かに活躍していたよ!
彼の存在だけで☆一つオマケだ!
無数のゾンビに囲まれてたった一人で対絶命・・・「あ~この人ここで死ぬんやな~」と思ったら凌いで脱出したから大したもの!

セガール映画としては相変わらずの不発、ゾンビ映画としたら物足りない・・・でも足して割ったら、セガールの最近作の中ではまずまずだったと言う変な映画。



☆☆☆ 2009.10.30(金) 天六 ホクテンザ1 23:50

No.110 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 (2009年 111分 ビスタ)

2009-11-01 00:55:28 | 2009年劇場鑑賞
監督 ケニー・オルテガ
出演 マイケル・ジャクソン



15分の間が空いて次の作品「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」です
しかしチケット売り場及びロビーが人でごった返しております。
グッズ売り場には多数のマイケル関連の商品がならべられて沢山の人だかりで盛り上がってますね。
ちなみになんばパークスシネマの1番大きいシアターでの上映です。
ここの1番大きいシアターは初ですな~館内に入るともう広い館内は9割は埋まってます・・・さすが年齢層は高い目です。
さぁ、いよいよマイケルラストダンス!

(あらすじ)

2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。
照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。



この映画が素晴らしいのか、マイケルが素晴らしいのか?
よくわからないのですが、ひたすら凄い111分間を見せてもらいました。
もっとインタビューなどが多く、ステージのシーンはさほど多くないのかな?と思ってたら、ほとんどリハーサル映像で、まさにワンステージ見たぐらいの充実感があります。

バックダンサーやミュージシャンたちのインタビューが時々短く挿入されるんだが、彼、または彼女たちが口ぐちに話すのはいかにマイケルと同じステージ出ることが自分の人生に取って重要なことか、またはこのステージをどれだけ楽しみにしているか・・・そんな思いが語れるインタビューを見てると、結果的にこのショーが幻に終わっただけに、彼達の落胆を思うと切なくなりますね~
でも彼らがマイケルと過ごしたこの数日間はきっとかけがえのないものになったでしょう・・・この映画を見てるとそう感じます。

♪スタート・サムシングからスタートするコンサートはまさに本格的な舞台装置でリハーサルにしても豪華です。
そして何よりマイケルのパフォーマンスの凄いこと・・・正直、顔面崩壊や様々なゴシップ騒動の頃は「もうマイケルのステージなんて見ることないやろな・・・と言うより出来ないやろ」と思ってたが、何の何のキッチリ歌ってるし、ダンスも見事に決まってる・・・さすが本気になれば彼はまだまだスーパースターだったんだな・・・と実感!



大型スクリーンで様々な映像も使われていて、♪スリラーではわざわざ3D映画としてゾンビのシーンを撮り直していたし(お馴染みのヴィンセント・プライズのナレーションも顕在!)、♪スムーズ・クリミナルではハンフリー・ボカードの映像と合成してのショートフィルムも製作していたし、何よりステージまで見る限り出来あがっていたことが一層、幻になったことが残念に思います。

♪ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール、♪キャント・ストップ・ラヴィング・ユー、♪今夜はビート・イット、♪ブラック・オア・ホワイト、♪ビリー・ジーンetc・・・ステージで演奏されるヒット曲を歌うマイケルのパフォーマンスの素晴らしさは当然ながら、サウンドチェックや演出面、コーラスや演奏に何かと細かい注文をつける厳しい一面も見せる・・・舞台上のエンターティナーとしてのマイケルと舞台裏のアーティストとしてのマイケル・・・この両面を垣間見れただけでも貴重なフィルムだと言えるでしょう。
超一流が故に最高のモノを造りあげようとする彼の姿勢に改めて敬服する次第であります。



とにかくこのコンサートを実現させてほしかった・・・見て見たかった・・・させて上げたかった・・・このフィルムの映像が素晴らしいだけに残念な思いが同時にわき起こります。
でもこのドキュメンタリーフィルムのおかげでリハーサルとはいえ彼のラストパフォーマンスは永遠に見れるんですね。

あのブルース・リーが亡くなる前に撮影中で残していたラストフィルムを死後再編集して「死亡遊戯」が出来上がったように、この映画もマイケル・ジャクソン版「死亡遊戯」のごとく永遠に残ることでしょう・・・2週間限定では短すぎる。
でも2週間限定だからこそ伝説になるのでしょう・・・



☆☆☆☆☆☆ 2009.10.29(木) なんばパークスシネマ シアター7 20:00 C-25



 

No.109 「ワイルド・スピード MAX」 (2009年 107分 シネスコ)

2009-10-31 21:46:53 | 2009年劇場鑑賞
監督 ジャスティン・リン
出演 ヴィン・ディーゼル
   ポール・ウォーカー
   ジョーダナ・ブリュースター



二本目の作品を見るのになんばパークスシネマへ移動!
制限時間は15分ですが案外行けそうでギリギリなんですね。
何とか予告上映直前に到着しましたがこの作品の次に見る「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」にチケット△マークが・・・これはもしかして完売かも?と言う訳で「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」のチケットも先に買っときましたよ~それでも前から三列目ですが・・・

(あらすじ)

南米に逃亡したすご腕ドライバー、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)とともに輸送車からの強奪を繰り広げていた。
一方、FBI捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、麻薬組織のボス“ブラガ”を追い続けていたが、お尋ね者のドミニクが8年ぶりにロサンゼルスに戻って来たという知らせを受ける。



シリーズ4作目になると思いますが実質は1作目の続編見たいな感じですね
カーアクションが中心の映画だけあってオープニングからド迫力のカーチェイスを見せてくれます。
ヴィンディーゼル率いる強盗団と大型タンクローリとの攻防戦はクライマックス級の見せ場(予告で再三流れるシーンが早くも登場)
今回もシリーズ通して出てくる公道レースのシーンが出て来ますが、今回は道路を封鎖せずにレースすると言う破天荒な設定です。
またこの場面もカーチェイスとしては見事なアクションを見せてくれます。

快調なテンポとアクションシーンの連続で飽きる事なく見れました。
主演は一作目同様ヴィンディーゼルとポールウォーカーですがいつしかヴィンディーゼルの方が主役になってますね。
冒頭そうそうにドミニクの恋人レティが殺され(ミッシェルロドリゲスが早々と消えてしまった) 彼女の仇を打つ為に麻薬組織にFBI捜査官ブライアン共々潜入する・・・でも存在感としてはドミニクを演じるヴィンディーゼルの方がポールウォーカーを上回ってる印象ですね



クライマックスも当然ながらカーチェイスなんですがこれまた坑道のトンネルを疾走するまたまたハチャメチャぶり!
もうやりたい放題の大暴れです。
でも最近のカーチェイスもスタントマンを使った実写もあるが、CG処理されたアクションも多いので不可能なほどの大クラッシュも映像化されるようなってます。
迫力は凄いけど時折やや有り得ないぐらい派手過ぎる部分が感じないでもないですね。
70年代のスタントマンが命を張ったアナログ感一杯のカーアクションシーンが妙に懐かしく思う今日この頃です・・・



☆☆☆☆ 2009.10.29(木) なんばパークスシネマ シアター8 17:50 K-2

No.108 「REC/レック2」 (2009年 85分 ビスタ)

2009-10-30 21:54:06 | 2009年劇場鑑賞
監督 ジャウマ・バラゲロ
出演 ジョナサン・メヨール
   レティシア・ドレラ
   オスカル・サンチェス・サフラ



久々の敷島シネポップでの鑑賞から本日の映画観賞スタートです。
今回も3本見る予定ですが、その最初の1本がこの「REC/レック2」です
劇場には十人くらいのお客さんですが、何故かほとんど一か所に集まってる・・・何かのグループなのかな?
少しマニアックな雰囲気もあり、ホラー研究会かも・・・?

(あらすじ)

全隔離された伝染病の発生源であるアパート。
医師と警官隊がヘルメットにCCDカメラを装着し、感染の深層部であるアパートの最上階に向かう。
しかし、次々に仲間たちが感染。
閉鎖されたアパートの中で凶暴化した仲間におびえ、精神的に追い詰められながら、彼らはあるものを目にする。



前作の続きから始まるんですが、前回はテレビ局のカメラがそのビル内の出来事の一部始終を捉えた映像が映画になってたけど、今回はスワットの退院が撮る記録映像が映画となります。
それだけに襲い掛かるゾンビたちを撃ちまくるシーンはなどは接近しての観客目線になったりするので、まるでシューティングゲームのごとき臨場感!
全体的に暗いビル内を手探りで調査し進んで行くのは前作同様お化け屋敷的なライド感があり、どこから飛び出てくるかわからないと言う気が抜けない緊張感がいいですね~まさにどこから何が出てくるかわからないと言う単純な怖さがありますね。

前半はスワットチーム+神父の記録カメラの映像と後半はこのビルに紛れ込んだ若者グループのカメラの映像と2つのエピソードをそれぞれのカメラの映像で見せてくれ、そしてそれが一つの話になっていく・・・まぁ、そんなにカメラをやたら持ち込むかい?とツッコミたくなるけど・・・ホラーだから許しましょう。

カメラ映像のブレた画面が一層に臨場感を出すんですが、お化け屋敷的要素が大きく、映画的に見るとストーリーはこの際どうでもよくなってる感じですね。
まぁ、ビビらす演出が多いので、結構そういう意味では楽しめた。
前作では謎の伝染病に感染した人間が狂暴になり、ゾンビのごとく襲いかかってくるという設定が、今回は悪魔憑きというオカルト風の設定に変更されていた。
前作から少し変えたことで、「エクソシスト」のような悪魔祓いのシーンも出てきたりして変化を付けている。



暗視カメラなどの映像なども有効に使い、見えないものが見えた時のドキドキ感を上手く出してるようにも感じました。
ただこの後、どこまでこのパターンが通用するのかは疑問です。



☆☆☆☆ 2009.10.29(木) 敷島シネポップ2 16:00 I-7




No.107 「悪夢のエレベーター」(2009年 105分 ビスタ)

2009-10-28 00:18:10 | 2009年劇場鑑賞
監督 堀部圭亮
出演 内野聖陽
   佐津川愛美
   モト冬樹



先日からMOVIX堺づいてまし、今夜もMOVIX堺でのレイトショーです。
いろいろな作品が本日から封切られてるので、22時半にしてはまずます人が居ます。
今日の映画「悪夢のエレベーター」は元々舞台劇だったらしいですが、あらすじ見てると、なんとなく舞台に合うストーリーだな~と思いますね。
さてエレベーターという限定された空間の中のサスペンスコメディは果たしてどんなんかな?

(あらすじ)

鋭い頭の痛みで小川順(斎藤工)が目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。
一緒に乗り合わせたのは見るからにワケありな男女3人で、非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。
なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった彼らがそれぞれに不信感を募らせる中、思いもよらぬ事件が起きてしまう。



エレベーターに閉じ込められる映画は過去にもありましたね。
もちろん傑作「死刑台のエレベーター」て言うのがその代表作ですが、エレベーターと言う限られた空間だけでドラマが進行していく作品の一つにドイツ映画で「アウトオブオーダー」と言う作品がありました。
設定的に比較的この映画に近いかも知れませんね。
しかし狭いこのエレベーターで90分から120分も話をもたすのはなかなか大変だと思います。
「アウトオブオーダー」ももう相当昔ビデオで見たきりでうろ覚えですが、途中から話がつまらなくなったように思います。

そしてこの「悪夢のエレベーター」も最初はそれぞれの過去や秘密を暴露しながら何故このエレベーターに乗り合わせたか?と言う事が語られていくんですが、それらの場面を回想シーンとしてそれぞれ描かれて行く展開で、決してエレベーター内オンリーと言う訳ではありません。
もしかして密室劇?と鑑賞前に思ってたので意外と動きのある映画となっておりました。



しかしこの映画途中からガラリと様相が変わります。
詳しくは書けないけど後半はそれまでドラマの本題と思われてたエレベーターの出来事が実は大きな伏線だったりして予断の許さない展開へと変貌していく・・・
この辺は実に圧巻でした。
ま、これ以上は言えねぇ~

なかなかツボを得たキャスティングも成功の一つですね 騙されると言う充実感が味わえる映画です。



☆☆☆ 2009.10.24(土) MOVIX堺 シアター9 22:30 I-11

No.106 「エスター」 (2009年 123分 ビスタ)

2009-10-27 00:06:34 | 2009年劇場鑑賞
監督 ハウメ・コジェ=セラ
出演 ヴェラ・ファーミガ    
   ピーター・サースガード
   イザベル・ファーマン



この日の三本目の作品は「エスター」というサイコホラー。
正直この映画は存在を知らない人が多いと思われるほどのマイナーな作品。
大阪でも公開されてる劇場はごく僅か・・・ただ公開劇場が天六シネ5ビルではないのが期待持てるかな(笑)

(あらすじ)
子どもを流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)は悪夢とトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という少女を養女として迎え入れる。



毎回良質なホラー映画を輩出しているダークキャッスルエンターテイメント社の作品で、個人的にはここのホラー映画はハズレ無いんですね
今回の映画の設定は予告で見た感じでは「オーメン」を連想させる作品かな?と思ったが、いざ作品を見た感じ感想は予想以上・・・と言うより予想外に面白かった(期待出来てたのはダークキャッスルエンターテイメントの作品っとこだけだった)

ケイトとジョンの夫婦の養女として迎えられたエスターと言う少女は聡明で、いかにも優等生のような女の子なんだがその奥に潜む言いようのない悪の顔が見え隠れしていく前半はゾクゾクさせるも 、我々観客はこのエスターがただ者ではない少女だという予備知識があるか、 凶悪な牙を徐々に剥き出しにすると言うのは予測が付く展開。
夜中に雷に怯えケイトとジョンのベッドに怖がって入って来る普通の女の子だと思ったら、キッチンで夫婦の情事をさりげなく冷めた表情で見てたり・・・活発な少女である反面、どこか冷酷な一面を持ったエスターは優秀で聡明であると同時にどこか変人・・・そんなエスターは場面が進行していくにつれますます凶暴な本性をあらわにしていく。
まずはクラスメートのいじめっ子をケガをさせ、更に入所していた孤児院のシスターを血祭りに上げる・・・その辺の展開をジワリジワリとスリラータッチな演出で見せてくれます。



もうひとつの見所がエスターに気に入られ、いつも一緒にいる聾唖の妹とエスターの対極となる関係。
この映画の大きな特徴でもあり、エスターの凶暴性を誰よりも知る聾唖の少女はエスターに脅され、ある意味利用されているが明らかにホラー映画にある善と悪の関係がこの二人から感じます。(見た目はエスターVS母親なんだろうけど実際のエスターの相手はこの少女だと思います)
脚本や演出の妙もさる事ながらこの二人を演じた子役の名演がこの作品を成功させていると思いますね。
健気で無垢な少女と子供らしからぬ落ち着いた雰囲気の"鬼畜"少女エスターとの対比は善と悪のコントラストを見事に描いてくれます

そのエスターの正体は?何のために殺人を繰り返すのか?(首と手首に巻かれたリボンに秘密がありそうなのはお約束)
不快指数120%の驚愕の真実が明らかになるんですが、ラストにその真実が明らかになった時、それまで展開されてきたあらゆる"エスターのシーン"が不快かつ身の毛もよだつおぞましいシーンだった事に気づかされる・・・
終わったシーンなのに、後から想像すればするほど嫌~なシーンだった事が実感させられる本年度最強の恐怖映画(私が見た中では)と言っていいでしょう・・・




☆☆☆☆☆ 2009.10.22(木) MOVIX堺 シアター7 21:40 H-17


No.105 「あなたは私の婿になる」 (2009年 108分 シネスコ)

2009-10-26 00:12:01 | 2009年劇場鑑賞
監督 アン・フレッチャー
出演 サンドラ・ブロック
   ライアン・レイノルズ
   マリン・アッカーマン



先程の映画から僅か5分後に次の映画の上映です。
次はガラリと変わり「あなたは私の婿になる」と言う作品で、主演がサンドラ・ブロックとライアン・レイノルズのラブコメディー。
お客さんは数人しか入ってないんだけど、全て男性ばかり・・・ラブコメディーなら女性が目立っても良さそうだがね~地味なキャスティングのせいかな?

(あらすじ)

ニューヨークの出版社でやり手編集長として恐れられている40歳のマーガレット(サンドラ・ブロック)は、ある日突然窮地に陥る。
カナダ人の彼女はビザの問題で国外退去を命じられ、失業を免れるためそこに居合わせた自分のアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と結婚すると爆弾発言。
その結果、週末に彼の実家のあるアラスカへと飛ぶハメになる・・・



サンドラ・ブロックは年と共にだんだんスティーブマーティン見たいな顔になってきたような気がするが気のせいか?
魔女と呼ばれ恐れられてる女鬼編集長がビザの問題で国外退去になるのを防ぐために、自分の部下に擬装結婚を迫る話ですが、ハリウッドのラブコメディーらしい設定で先が読めてしまうのは致し方ないかな・・・

成り行きで、部下の実家のあるアラスカへ結婚の報告をかねて行くのだが、ここからこの映画の本題に入っていきます。
都会で暮らしてきたマーガレットには考えられないような生活環境や習慣が、やがて彼女が忙しい都会での生活の中で気が付かなかった大切な物を思い起こさせる・・・



ドタバタなコメディ映画ながら、アンドリューの家族との触れ合いの中で少しづつ心を開ていき偽装結婚のつもりが、本当の愛に目覚めていくラブストーリー映画になっていくが、良くも悪くも収まるトコの収まるっていう感じです。
途中アンドリューの学生時代の恋人も出てきて、再会する2人のまんざらでも無い雰囲気にもしかしてマーガレットがこの2人を結びつける役割になったりして?と思ったりもしたが・・・そんな結末でもよかったかもな~

全裸で手で胸と股間を隠してバスルームから出てくるサンドラ・ブロックの体当たり?の芝居が印象的ですね~
不思議と彼女のセミヌードなんて見たいと思わないんだけど・・・



☆☆☆ 2009.10.22(木) MOVIX堺 シアター5 18:00 K-19

No.104 「ファイナル・デッドサーキット 3D」(2009年 84分 シネスコ)

2009-10-23 22:18:19 | 2009年劇場鑑賞
監督 デヴィッド・R・エリス
出演 ボビー・カンポ
   シャンテル・ヴァンサンテン  
    ミケルティ・ウィリアムソン



今日ほMOVIX堺へのハシゴ鑑賞ですが、その1本目は3D映画です。
2000円という高額入場料ですが、その映画があの「ファイナルディスティネーション」のシリーズ第4作「ファイナル・デッドサーキット 3D」です。
最近は3D映画が流行ってきていますが、この作品は残酷なシーンが売りの作品だけにどんな阿鼻叫喚な地獄絵巻きが飛び出して来るやら・・・

しかし昨年「ゾンビ3D」という3D映画を見ましたが、子供だましもいいところのなんちゃって3D映画だったが、この映画は果たして・・・と思ったら入口でなかなかしっかりした3Dメガネを貸してもらい期待が高まります。(「ゾンビ3D」の時は紙のメガネに赤と青のセロハンを貼られた、完全に雑誌のような付録レベルのメガネだった)

(あらすじ)

ガールフレンドのロリ(シャンテル・ヴァンサンテン)ら友人たちと訪れていたサーキット場で、レースカーがクラッシュして炎上し、会場が惨劇の舞台になるという予知夢を見たニック(ボビー・カンポ)。
周りにいた数名とともにサーキットを離れ、難を逃れたニックたちだったが、死の運命を免れることはできず……



事故で死ぬハズだった人間がある人間の予知能力により死を回避出来るんだが、一旦死ぬ運命だったものは再び死に見入られる・・・
シリーズ一貫通して描かれるこのパターンは、今回も変わらず受け継がれています。
航空事故、交通事故、ジェットコースター脱線と続いたオープニングの災難シーンは今回はカーレースのサーキット場のクラッシュシーンからスタート!
段々と派手になっていくこのオープニングはチョイやり過ぎな気もするがそこは3D映画、画面からタイヤを始めいろんな物が飛び出してくるド派手なシーンとなります。

映画全体は3D映画を意識して短い目で、その分早い展開で矢継ぎ早やに難を逃れた登場人物が次々と有り得ないくらいの死に方で死んでいく!
例によって台風が吹けば桶やが儲かる論法で、ますます強引なこじつけ的な死に方なんだが今回は3D映画の為の必要以上の描写ってことにしておきましょう~
3D仕様に作らてるので必要以上に死に様も壮絶です。



内容より視覚的に凝った映画と言えるでしょうね。
肝心の3Dは昨年の「ゾンビ3D」とは雲泥の差の出来ばえで、もう画面からは車や部品に、肉片に血しぶき・・・色んなもんが飛び出してきます。
ついでにプールサイドの水着ギャルも3Dやぞ~
ギャルと言えばヒロインのシャンテル・ヴァンサンテンがよかったね。
真面目そうで、エッチなムードはあまりないんだけど、さりげなく部屋着はTシャツに緑のパンティだったりする・・・さりげないお色気も嬉しいね



☆☆☆☆ 2009.10.22(木) MOVIX堺 シアター10 16:25 F-15

No.103 「ナイト ミュージアム2」 (2009年 105分 シネスコ)

2009-10-20 00:53:50 | 2009年劇場鑑賞
監督 ショーン・レヴィ
主演 ベン・スティラー
   エイミー・アダムス
   ロビン・ウィリアムズ



天六シネ5ビルに見逃していた「ナイトミュージアム2」を見に行きます。
前作は結構ヒットしたらしく今回作られた続編は果たして?と思ったが前作に負けじと大ヒット!
なんかこの映画がこんなにウケるてのは意外ですね~
そう思って天六に着いてみると1階のメイン劇場のユウラク座が休館中で真っ暗!そう言えばなんか前回ここに来た時に書いてたな・・・
どんな改装になるんだろ?リニューアルしたユウラク座が今から楽しみです。
ま、あんまり変わらないやろうけど・・・

(あらすじ)

警備員として夜のニューヨーク自然史博物館を平和に戻して以来、ビジネスも息子との関係も良好なラリー(ベン・スティラー)。
ある日、スミソニアン博物館の展示物から、助けを求める電話が舞いこむ。
何と、世界征服を企むエジプト王ファラオが、歴史上の有名戦士たちを率いて戦いを始めようとしているとのことだっだ・・・



前作は博物館の展示物が動き出すユニークな設定の作品で話題になったが、今回もスケールアップしてその設定は受け継げられてます
今回は博物館内の一夜の物語で、新たなキャラクターたちとベンスティーラーたちとの博物館内での攻防戦が展開される
しかし当然ながらファンタジックで見てるだけで楽しい博物館での乱痴気騒ぎに大人も子供も喜べる映画です。

ラップを歌う天使とかはなかなか面白かったね いろんなキャラクターは子供が喜びそうですね
その中奮闘するベン・スティーラーが前作同様、ファンタジックな大騒動に巻き込まれる。
この人の映画は日本公開されるのはB級の映画が多いんですが、このシリーズは大当たりでしたね。
また最近3D映画が流行りつつありますけど、この作品こそ3D映画にしたらよさそうですね。
骸骨の恐竜が画面から飛び出してきたら迫力あるでしょうね。もし3作目があるんなら3Dがいいかもよ?



ストーリーも判りやすいし、汚い場面も出て来ないそれでいて迫力のあるCGによるキャラたちが博物館で大暴れ!
先日見たエロ軽~い内容でかつ激しいアクションが炸裂するアクション下ネタコメディーだった「アドレナリンハイ・ボルテージ」と違い大人から子供まで安心して見れるファミリー映画です。



☆☆ 2009.10.17(土) 天六ホクテンザ2 23:00