エイドリアン・マッキンティの『レイン・ドッグス』を読みました。
北アイルランドベルファストの警部補ショーン・ダフィのシリーズ第5作です。フィンランドの大企業の一行が、ベルファストを訪問しました。携帯電話の工場の候補地を探すために来ていました。ファイナンシャルタイムズのイギリス支社の女性記者が同行していましたが、彼女が古城の中庭で転落死体で発見されました。古城は城門しか出入りできない構造で、誰かが夜間に出入りすることは不可能であることから、自殺ではないかと推察されました。
ダフィは部下のローソンとこの事件の捜査にあたりました。過去に同様な密室殺人事件を扱った事がある彼は、この事件に違和感を覚えていました。死体が靴を左右逆に履いていた事に気づくと、殺人事件ではないかと考え始めました。さらに、この記者と話をしていた警察の高官の車に爆弾が仕掛けられて殺されるという事件が起こります。
僕はこのシリーズが大好きです。ショーンの音楽の趣味とか、くだらない冗談、さらに、権力に反発する姿勢など、タイプは違いますが、スペンサーシリーズのスペンサーに通じるところがあると思います。抜群に面白かったです。
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