1719年5月のある朝。フランスの街道を行く一台の馬車を襲った追い剥ぎの青年・アルノーは、そこに乗っていた老紳士カトルメールから、儲け話を持ちかけられる。
その直後、美しい娘・ニコルに出会ったアルノーは瞬く間に恋に落ち、その話をすっかり忘れていたのだが、後に思い出し、カトルメールの元を訪れる。彼の儲け話とは王立銀行が所有するミシシッピ株への投資の出資金を集めることだった。
出入りしている故買屋のルノーダン、アルノーの元親方であるヴィクトール親方らの元を訪れ、説得、大金を預かるアルノー。
しかし、実はニコルはルノーダンの愛娘。堅気の人間に嫁がせたいと願っていたのに、アルノーとの仲が発覚し怒り心頭。同じくニコルに目をつけた変態貴族・オーヴィリエ公爵を利用し、アルノーを懲らしめたいと策をめぐらす。
さまざまな人の思惑が渦巻く中で、快進撃を続けるアルノーは、次第に青年実業家としての階段を駆け上ってゆくが……
舞台は18世紀のパリ。株のバブルに狂乱する街の中を泳ぎ切ろうとする若いカップルと、それを取り巻く人々のお話。
ハラハラしつつも、個性的な人々の騙し合いっぷりが楽しい♪
……例え、数字のあたりはちんぷんかんぷんでも(笑)。
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