何も言わずに、親しい人々の前から姿を消した京介。
以前から決めていたことのように、すべてを整理していた彼の行動の理由を知り、その行方を探す手掛りとしたいと願う蒼と深春は、彼の過去を知っているらしい神代を問い詰めた。
その神代が重い口を開き、語ったのは、京介と彼との出会い、そして彼自身が巻き込まれることとなった事件だった。
1980年、イタリアで美術史を学んでいた神代は、義父の病の報を受け、帰国。しかし時既に遅く、息を引き取った後だった。
自責の念に駆られる神代の前に現れたのは、義父の父の代からの知人だという実業家・門野貴邦。
彼に誘われ、“地図にない場所”だという北の地へとやってきた神代は、トレジャーハンターだという男・猿橋を紹介されるが、その晩、猿橋は何者かに殺害され、門野は神代ひとりを残し、姿を消していた。
その後、閉鎖的な地元住民たちにより、謂われのない殺人の罪をきせられ、訳の分からぬまま軟禁された神代は、医師・真鍋に連れられ、その地を統べる一族・久遠家の館へとやって来た。
そこで彼が出会ったのは、ロシア貴族の血を引くという当主・グレゴリ(呉)の息子だという美貌の少年・アレクセイ(叡)、その異母妹・モイラ(珠)たちだった。
さまざまな人々の思惑が渦巻く中、さらなる事件は起き……
シリーズ最終巻の1冊前。京介が何処に消えたのかはひとまず置かれ、彼がかつて別の名前で呼ばれていた時の、神代教授との出会いと、事件の話。
まだいろいろ謎に包まれたままなので、この分だと最終巻がものすごーく厚くなりそうな予感が……(笑)。
<09/3/28>
以前から決めていたことのように、すべてを整理していた彼の行動の理由を知り、その行方を探す手掛りとしたいと願う蒼と深春は、彼の過去を知っているらしい神代を問い詰めた。
その神代が重い口を開き、語ったのは、京介と彼との出会い、そして彼自身が巻き込まれることとなった事件だった。
1980年、イタリアで美術史を学んでいた神代は、義父の病の報を受け、帰国。しかし時既に遅く、息を引き取った後だった。
自責の念に駆られる神代の前に現れたのは、義父の父の代からの知人だという実業家・門野貴邦。
彼に誘われ、“地図にない場所”だという北の地へとやってきた神代は、トレジャーハンターだという男・猿橋を紹介されるが、その晩、猿橋は何者かに殺害され、門野は神代ひとりを残し、姿を消していた。
その後、閉鎖的な地元住民たちにより、謂われのない殺人の罪をきせられ、訳の分からぬまま軟禁された神代は、医師・真鍋に連れられ、その地を統べる一族・久遠家の館へとやって来た。
そこで彼が出会ったのは、ロシア貴族の血を引くという当主・グレゴリ(呉)の息子だという美貌の少年・アレクセイ(叡)、その異母妹・モイラ(珠)たちだった。
さまざまな人々の思惑が渦巻く中、さらなる事件は起き……
シリーズ最終巻の1冊前。京介が何処に消えたのかはひとまず置かれ、彼がかつて別の名前で呼ばれていた時の、神代教授との出会いと、事件の話。
まだいろいろ謎に包まれたままなので、この分だと最終巻がものすごーく厚くなりそうな予感が……(笑)。
<09/3/28>