黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『カンナ 天草の神兵』高田崇史(講談社)

2009-03-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
失踪した早乙女諒司を熊本で見たという情報が出賀茂神社に寄せられた。神社の後継者で忍者の末裔である鴨志田甲斐と、東大休学中の巫女・中村貴湖は、成り行きから、甲斐の高校時代の同級生で『月刊歴史探究』の雑誌記者・柏木竜之介とともに天草へと向かう。
一方、その天草にある児童養護施設<ロザリオ園>の園長である、シスター・谷地藍子が何者かに殺害されるという事件が発生。彼女は、その少し前に謎の旅行者の看護をしていたという。
捜査一課の刑事・新垣達夫は、ロザリオ園の母体でもある<天草ロザリオ教会>の神父・加瀬越司が、日用品を普段より多めに購入していたこともあり、犯人を匿っているのではないかと不審を抱く。
さらに、彼女に付きまとっていたらしい男・依田昌市も遺体で発見されて……

シリーズ第2弾。今回は、天草四郎と島原の乱の謎に迫るお話。
四郎にまつわる推理などは興味深かったのですが、事件自体の謎の魅力が今ひとつなのと、内容があっさり過ぎ(1段組な上に、この薄さで薀蓄を盛り込むのが、ちょっと無理かも…)なのが、若干微妙…。

<09/3/25>