黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ミーナの行進』小川洋子(中央公論新社)

2006-06-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
父が亡くなり、母はこれからの生活の為、東京の洋裁学校へ勉強に行くことに。
その間、中学1年の朋子は、それまで住んでいた岡山から、芦屋に住む伯母の元に預けられる。そこには、清涼飲料水<フレッシー>を販売する会社の社長である伯父、伯父の母であるローザおばあさん、お手伝いの米田さん、伯父夫婦の娘で朋子より1つ下の病弱な美少女・ミーナこと美奈子。そしてコビトカバのポチ子が住んでいた。
ミーナは、自宅にフレッシーを配達する青年にほのかな思いを寄せ、朋子は図書館の青年に恋をする。バレーボールに熱中しつつ、今までの暮らしとは違う生活にカルチャーショックを受け、日々を楽しむ朋子。
彼等と過ごした、濃密な一年・1972年の物語。

ノスタルジックで、切なくとても素敵なお話でした♪
またミーナがすくい上げる、マッチのラベルに隠された物語たちがとても魅力的で、素敵なカラーイラストたちがそれを際立たせていました。

<06/6/1>

† 新刊情報(06/06前半) †

2006-06-01 | 新刊情報
6/1
野梨原花南『公爵夫妻の物語 ~よかったり悪かったりする魔女~』集英社(文庫:コバルト)

あさのあつこ・石井睦美・石崎洋司・伊藤たかみ・川島誠・梨屋アリエ・前川麻子『ピュアフル・アンソロジー 夏休み』ジャイブ(文庫:ピュアフル)

志麻友紀『マスケティア・ルージュ 金獅子の枢機卿』角川書店(文庫:ビーンズ)

栗原ちひろ『オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け』角川書店(文庫:ビーンズ)

6/2
椹野道流『にゃんこ亭のレシピ 3』講談社(文庫:ホワートハート)

6/6
高里椎奈『深山木薬店説話集』講談社(ノベルス)

浦賀和宏『上手なミステリの書き方教えます』講談社(ノベルス)

6/8
ダン・ブラウン『天使と悪魔 上・中・下』角川書店(文庫)

6/9
近藤史恵『天使はモップを持って』文藝春秋(文庫)

前田珠子『美しいキラル 3』新書館(文庫:ウィングス)

6/10
米澤穂信『さよなら妖精』東京創元社(文庫)

畠中恵『百万の手』東京創元社(文庫)

6/14
長野まゆみ『あめふらし』文藝春秋

6/15
京極夏彦『文庫版 今昔続百鬼 雲 多々良先生行状記』講談社(文庫)

丸谷才一『輝く日の宮』講談社(文庫)

久世光彦『書林逍遙』講談社