黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー』北森鴻(光文社)

2006-06-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
その昔、怪盗の異名をとったこともある窃盗犯であった有馬次郎は、いまでは京都の山寺・大悲閣千光寺の寺男。
大悲閣に居候している、ムンちゃんことバカミス作家・水森堅から“うどん屋敷の謎”を書く為に知恵を貸してほしいと頼まれたが……『狐狸夢』、
フリーライターの横田太が殺害された。死因は毒殺で、胃には河豚料理のコース料理らしき内容物が。マイナー新聞社みやこ新聞の記者・折原けいがその犯人として疑われ……『ぶぶ漬け伝説の謎』、
旅に出ていたムンちゃんが帰ってきた。彼がその途中の金毘羅で見かけた2つの形代には、同一人物の浪費癖と吝嗇癖と縁が切れるようにとの相反する願いが書かれていたという。そんな中、件の人物・磯崎猛が殺害されて……『悪縁断ち』、
大悲閣の石碑に供えられたみたらし団子が殺人予告であるという記事が、みやこ新聞に載った。ムンちゃんまでも謎の学生服姿の4人を見たといい……『冬の刺客』、
京都の永観堂の七不思議として数えられる“抜け雀”のように、絵から馬が抜け出したという。しかもその馬をワゴン車ではねてしまったという者もいて……『興ざめた馬を見よ』、
白味噌が大の苦手な有馬。しかし住職の所望により、やむを得ず白味噌を買いに行った彼は、店に毒入りの白味噌を置いたと疑われ……『白味噌伝説の謎』の6編収録の連作短編集。

楽しく読めるシリーズです。
有馬がときどき『僕』から『俺』になるのが、ひそかな楽しみだったり(笑)。

<06/6/16>

† 新刊情報(06/06後半) †

2006-06-16 | 新刊情報
6/17
坂木司『仔羊の巣』東京創元社(文庫)

6/22
有栖川有栖『乱鴉の島』新潮社

6/23
小路幸也『キサトア』理論社

6/24
森絵都『DIVE!! 上・下』角川書店(文庫)

あさのあつこ『バッテリー V』角川書店(文庫)

乙一『失はれる物語』角川書店(文庫)

6/25
五條瑛『瓦礫の矜持』中央公論新社

森博嗣『フラッタ・リンツ・ライフ』中央公論新社

6/27
光原百合『時計を忘れて森へ行こう』東京創元社(文庫)

6/28
栗田有起『お縫い子テルミー』集英社(文庫)

伊坂幸太郎『重力ピエロ』新潮社(文庫) 

6/30
日日日『狂乱家族日記 五さつめ』エンターブレイン(文庫:ファミ通)

今野緒雪『マリア様がみてる 仮面のアクトレス』集英社(文庫:コバルト)

谷瑞恵『伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って』集英社(文庫:コバルト)

恋月姫『人形月』小学館

6/下
石田衣良『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパーク6』文藝春秋

光原百合『銀の犬』角川春樹事務所

桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』角川書店



日付不明
森博嗣『MORI LOG ACADEMY 2』メディアファクトリー(文庫)