黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『今日からマがつく自由業! 1』松本テマリ/喬林知(角川書店)

2005-12-24 | 読了本(漫画)
正義と負けん気が人一倍強い高校生・渋谷有利。
ある日、不良に絡まれた中学時代の同級生・村田健が不良に絡まれているところ
に居合わせ助けるが、返り討ちに遭ってしまう。公園のトイレに連れ込まれた末
、便器に顔を押し付けられたと思ったら、気付けば何故か異世界で……。

挿絵と同じ方が漫画化されてるので違和感なく読めますね~。

<05/12/24>

『深川黄表紙掛取り帖』山本一力(講談社)

2005-12-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
定斎(夏負けの特効薬)売りの蔵秀、長身男装の絵師・雅乃、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑らが力を合わせさまざまな難題を解決する連作短編集。
雑穀問屋・丹後屋は手違いから仕入れ過ぎた大豆の使い道について相談を持ち掛ける……『端午のとうふ』、
雅乃に縁談が舞い込んだ。しかしその相手である油問屋大田屋の息子、由之助には何か思惑があるようで……『水晴れの渡し』、
紀伊国屋文左衛門は俳句の師匠から蔵秀たちがやった仕事の話を聞き……『夏負け大尽』、
蔵秀たちに騙され船宿株を買った由之助たちは未だその思惑に気付かぬまま、大型船を造ろうとするが……『あとの祭り』、
紀伊国屋から蔵秀たちの話を聞いた、老中・柳沢吉保は、彼らに会ってみたいといいだし……『そして、さくら湯』の5編。

再読です。
若者たちが知力を尽くして問題を解決していく様が楽しい作品。そろそろ続編が出てくれないかなぁと思っていたり。

<05/12/23,24>

月光ソワレⅢ~神々の黄昏 レポ

2005-12-22 | おでかけ
12月22日に九段会館で行われたALI PROJECTの『月光ソワレⅢ~神々の黄昏』に行ってきました。
呪われたようにアクシデントに見舞われまくり(交通機関麻痺しまくり/笑)、ちゃんとたどり着けるかかなり心配でしたが、何とか間に合い、ほっと一安心。
九段会館は洋館のようなクラシカルな趣きで、とても素敵な会場でしたvv


†セットリスト

1
Visconti Chic(インスト)


2
病める薔薇

3
月光夜

4
Daphne

5
アンジェノワールの祭戯

6
桜の花は狂い咲き

7
ディレッタントの秘かな愉しみ

8
聖少女領域

9
戦争と平和

10
鎮魂頌

11
プラタナスの葉末に風は眠る(インスト)

12
彼と彼女の聖夜

13
百合と夜鶯

14
春葬

15
蜜薔薇庭園

16
星月夜

17
神の雪

アンコール
1
柔らかな肌(インスト)

2
闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア

3
共月亭で逢いましょう




7~9はパンフではシークレットでしたが、題して『片倉さんコーナー』。いつもソワレでは姿を見せない片倉さんの為のコーナーが新設されました(笑)。
このコーナーの存在で、全体がメリハリの効いた感じになり、とてもよかったと思います。
『戦争と平和』では、舞台に松明が燈された趣向が、とても素敵でした~♪
『鎮魂頌』の前に靖国の話。靖国神社の戦後60年の記念事業で『NIPPONのうた』……“日本を好きになる歌"というテーマで歌を募集(主にアマチュア対象)していたところに、アリカさんがこっそり『鎮魂頌』と『愛と誠』を応募されていたとか。
最終選考に残り、靖国神社内で歌われたというお話でした(神社で販売するCD制作の為の公募だったので、既にJASRACに登録してあるこれらの曲は入らなかったそうですが。残念~)。……そのCDの実物を見てきましたがプロデューサーは、つのだ☆ひろ氏(笑)。
そんなお話を聞いた所為か、それとも九段という場所の所為か、曲の途中で思わず目頭が熱くなったり(涙)。
『彼と彼女~』は何度もいわれているように、アリプロ最初で最後のクリスマスソング(笑)。当時の東芝のプロデューサーがクリスマス大好きな方だったそうで(笑)。その方はとても忙しく、ライブに何度招待してもなかなか都合が合わなかったそうですが、前回ようやく数年ぶり(8年だったかな?)に再会できたとか。
『百合と~』は、百合の花を手に歌われるアリカさんが物語を演じているようで、素敵でした。
『闇の翼で~』や『共月亭~』なども思わず眼を閉じ(決して寝ているわけではありません/笑)、聴き入ってしまったり。とてもうっとりな一夜でした。


†衣装
片倉さんは多分前回と同じピンストライプのグレー(?)のスーツ。靴はちょっと爪先が反っている感じ。
月光ストリングスの皆さんは、黒系(着ているものはそれぞれに違い、主にシンプルなデザインもの)。
アリカさんは衣装が3パターン(下記参照)。

その1(2~10)
身頃と袖(ひじくらいまで)が黒の別珍(?)。姫袖部分とスカートがブルー(らしいです……黒とかグレーとかパープルとかに見えましたが)のフリル(ピコフリル)満載の生地で作られたロングワンピース(パニエ着用)。※以前、ゴシックイベント(アラモード)で着用のもの。
靴はあまり見えませんでしたが、黒の厚底(前回ライブでも着用のストラップシューズっぽい気も)。
ブロンドのロングカールウィッグ。上の方で2箇所をちょっとだけくるくるまとめて、そこに赤か紫(照明の関係で色はちょっと違うかも) の薔薇っぽいお花が2つ。
クロスモチーフなどがつけられたビーズのチョーカー(黒系)着用。

その2(12~17)
白のスリップロングワンピース。鳥っぽいイメージ。
身頃部分は生地に地模様が入っていて、ちょっと凹凸のある感じ(…同色のビーズが縫い付けられているという可能性も)。スカート部分は、オーガンジー等を重ねていて、ところどころ羽毛が散ってます。シルエットはふんわり(パニエ着用)。靴は多分同じまま(次も)。髪はピンク系(前の方がちょっと色が濃いめ)のロングカールウィッグ。シルバーのお花(光ってたので形はあまりわからず;)のドレスハット。

その3(アンコール2曲)
赤のスリップロングワンピース。スリムなラインで、上はスパンコールできらきら。背中は深く開いててセクシー系。ちょっとローウェストっぽくて、スカート部分は鱗状の生地が重ねられてました。髪は黒で爆発系ウィッグ。そこに赤い牡丹と赤い鳥が。……今回のパンフとかに使われてるやつですね、多分。
黒の長手袋を着用。



『いつもの道、ちがう角』松尾由美(光文社)

2005-12-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
隣の課の若村は、個人の意志をこえた摂理を持つ失敗作を集めているという。折しも彼の近所で女子大生が行方不明になり、真世は彼の仕業ではないかと疑うが……『琥珀のなかの虫』、
4歳の少年・和之が麻疹にかかった。熱にうかされながら彼は過去に見た記憶を順に思いだし……『麻疹』、
事故に遭い怪我をした美夏は、公園で画家・江崎に出逢う。彼は同じ公園で年輩の男の絵を“恐ろしい"といい……『恐ろしい絵』、
ある日、階下の住人・須崎夫人にお茶に呼ばれた戸田。そこにいくと同じように集められた住人が。彼女は飼犬を殺した人物を探しているという……『厄介なティー・パーティ』、
生垣の中に見た“顔"。その正体を探るうち、誘拐された女の子がその家に監禁されているらしいことをしるが……『裏庭には』、
フリーライターのわたしは、息子の靖弘を連れ、シンポジウムに参加することに。そのシンポジウムはリサイクルのボランティア団体が主催しており……『窪地公園で』、
いつもの道の、違う角を入ったところ店でひとつのブローチを見つけたわたしは……『いつもの道、ちがう角』の7編。

ちょっと背筋が寒くなるような作品集。……決して超寒いところで読んでいた所為では……;(停電で止まった新幹線待ちの間、寒ーいホームで読んでいたので/笑)

<05/12/22>

『虹の獄、桜の獄』竹本健治(河出書房新社)

2005-12-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
『赤い塔の上で』『黒の集会』『銀の風が吹き抜けるとき』『白の凝視』『ラピスラズリ』『緑の沼の底には』『紫は冬の先ぶれ』……7編からなる、色と犯罪の掌編『7色の犯罪のための絵本』、
市内で続いている不思議な蒸発事件。そこにまだ咲いていない桜の花びらが残されていることに気付いた少年たちは……『しあわせな死の桜』を収録。

建石さんの絵と竹本さんのお話の調和が美しい絵本でした。
できれば『しあわせな~』の方にも、絵がもう少し欲しいですね(モノクロ1枚だけなので)。

<05/12/21>

『息子はマのつく自由業!?』喬林知(角川書店)

2005-12-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
渋谷有利の母・美子と父・勝馬のなれそめや、臨月の彼女が出逢った青年のエピソードを描く『息子はマのつく自由業!?』、
生後4ヵ月の有利を虐待したと勘違いされ、ソーシャルワーカーの女性に有利を連れて行かれた母・美子は、我が子を取り返すべく追い掛けるが、有利はコンビニ強盗に巻き込まれ……『眞魔国でマた逢いましょう』、
喧嘩した両親の元から3歳の弟・有利を連れて家出した勝利8歳。2人はニューヨークの街で……『弟』の3編収録。

まるマシリーズの番外編。ユーリのお母さんが思いの外ぶっとんだ人で楽しかったです(笑)。

<05/12/21>

『EDS 緊急推理解決院』石持浅海、ほか(光文社)

2005-12-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
新宿副都心に開設された“EDS 緊急推理解決院”……それは、警察では対応しきれない難事件や不可解な謎を、市井の名探偵の知力と名推理によって、早期に解決しようという施設。各専門分野ごとに探偵師と助師が配置され、日々事件解決に尽力している。
そんな彼らが迎えたクリスマスの日、さまざまな事件が持ち込まれ、そしてEDSの内部でも……。

石持浅海、加賀美雅之、黒田研二、小森健太朗、高田崇史、柄刀一、鳥飼否宇、二階堂黎人、松尾由美…総勢9名の作家さんによるの合作。それぞれの専門分野のパートで書き分けられてます。
……何だか、JDCっぽい雰囲気が、微妙(苦笑);
お話がそれぞれに進んで、お互いがあまり深く関わることなく終わってるので、せっかく合作にするのならば、もうちょっと話を交わらせた方が(それぞれが関わった事件が、ひとつの大きな事件に繋がっているとか)良かったかなぁという気がします。

<05/12/19,20>

『レディー・ヴィクトリアン 17』もとなおこ(秋田書房)

2005-12-19 | 読了本(漫画)
取材のため訪れた舞台女優の楽屋で、アージェントそっくりの写真を見たベル。
彼女から写真の人物について聞いたベルたちは、ロンドンの救貧院で孤児として育ったアージェントの本当の父ではないかと考え、そのゆかりの地へと赴いた。
そこで明らかになった真実とは……。

『Dearホームズ』と同時発売でした♪
今回はアージェント一色な内容。過去のお話にうるうるしたり(涙)。
それにしても、ミハエル王子の動きが気になります……いったい何を告白する気でしょう(笑)。

<05/12/19>

『Dearホームズ 1』もとなおこ(秋田書房)

2005-12-18 | 読了本(漫画)
19世紀末の大英帝国で、数々の難事件を解決したシャーロック・ホームズ。しかし、彼は宿敵・モリアーティ教授と対決した折、ともにライヘンバッハの滝に落ち、行方不明となっていた。
それから1年半、ホームズそして妻・メアリのいない喪失感を抱えながらも日常を送るワトスン。そんなある日、ホームズ宛に届いた大きなドールズハウス……それはホームズの下宿を精巧に模したものだった。そしてそこには人形に魂を移したホームズが!
それは9年前に彼等が依頼を受けた霊能者“マーリンの娘”ことクリステル・クリフォードの力によるものだった。そんな彼女から依頼された事柄とは……『幼い依頼人』、
詩人が殺された事件を調べることになった彼等。殺害された後に、侵入した煙突掃除の少年がその場にあったステッキの柄を持って逃走したらしく……『煙突掃除少年の宝』、
偶然にもそれぞれの友人同士が結婚することになり、その新居へ招かれたハドソン夫人とワトスン。ところがそこで働くメイドの少女に首飾りを盗んだ疑いがかかり……『見習いメイドの災難』、
ワトスンの元を訪ねてきた少女、。彼のファンだという彼女は……『尋ねる娘』の4話収録。

姿はちっちゃくても、やっぱりホームズなのが楽しいです(笑)。
個人的に、ワトスンによじ登るホームズが可愛くてちょっとお気に入りv

<05/12/18>

『金春屋ゴメス』西條奈加(新潮社)

2005-12-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
近未来。江戸時代の江戸を模して作られた独立国“江戸国”。鎖国政策を行なっている為、入国は300倍の難関である。
病床の父の頼みで、江戸国へと入国した大学生・辰次郎は、極悪非道、容貌魁偉、冷酷無比で人々に恐れられている『金春屋(こんぱるや)ゴメス』こと長崎奉行・馬込播磨守のもとで働くことに……。
江戸の町で拡がりを見せている致死率の高い謎の疫病“鬼赤痢”について調べることになった辰次郎。奇しくもそれは、幼少の頃江戸国で暮らしていた彼が感染し、死に瀕した病だった。唯一の生還者である彼は、失われた記憶を辿りつつ、感染源と治癒方法を探るが……。

今年のファンタジーノベル大賞受賞作。
とてもインパクトのあるタイトルで、一体どんな話なんだろう…と、とても気になっていました(笑)。
江戸と現代の融合具合がいい感じ。できれば同設定で続編とかを書いて欲しいです。

<05/12/18>