黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『十字路のあるところ』吉田篤弘(朝日新聞社)

2005-12-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
映画の脚本を頼まれた私は、昔読んだ童話に出てきた“水読み"に着想を得、水の物語を模索する……『雨を聴いた家』、
絵描き・オビタダはおでん屋のつみれさんに恋をして……『水晶萬年筆』、
坂の上にある“ティファニー"へ向かうわたしと助手・サクラバシ君は……『ティファニーまで』、
ファンファーレ専門の作曲家・伊吹先生に弟子入りした僕・吉田。彼が学んだのは、夜を拾うこと……『黒砂糖』、
アシャは、“買えないもの"を売ることを思いつくが……『アシャとピストル』、
“ルパン"と呼ばれた怪盗。彼がコンタクトレンズを落としたところに行き合った僕は……『ルパンの片眼鏡』の6編。そして、その物語の合間に写真で綴られる『十字路の探偵』。

十字路を舞台にしたお話と写真たち。
……十字路で、非現実と現実が交差しているようで、楽しいです。

<05/12/29>