黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『女ひとりの巴里ぐらし』石井好子(河出書房新社)

2012-11-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
1950年代、パリ・モンマルトル。キャバレー文化華やかなりし時代。
有名店「ナチュリスト」において1953年5月から一年無休契約で、アルティスト(トップ歌手)のひとりとして働いていた日本人シャンソン歌手・石井好子。
スペイン人の踊り子カルメン、フランス人の歌手リュシェンヌ、イタリア人のアクロバットダンサー、ジョイアナら国際色ゆたかな仲間たちと過ごした日々の悲喜交々を綴った、自伝的エッセイ。

あちこちの国を渡り歩いた末、パリで唄う決意を固めた石井さんが、休みなしの過酷な労働条件の中で奮闘した一年間のエピソードを綴られています。
当時の息遣いが聞こえるような、そして石井さんの頑張りに、ついエールを送りたくなるようなエッセイでした。

<12/11/28>