黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『猫の目散歩』浅生ハルミン(筑摩書房)

2012-11-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
隅田川、横浜山手、泪橋、吉原、小石川後楽園、上野、谷中、根津、山手通り、浅草、清澄、雑司が谷、千葉……夏目漱石にまつわる地や、猫のいる町等々、東京や近辺の各所を巡る、著者、<チカコさん>(筑摩の編集者)やいろんな人々。そして『猫』のお散歩エッセイ。

イラストレーターでもある猫好きな浅生さんの、(主に)東京のあちこちを紹介する、ゆるいガイドブック的エッセイ。なのですが、ちょいちょい入る浅生さんの中の『猫』のツッコミが楽しい♪
この猫の存在のあり方が、ちょっと微妙でなかなか不思議(…一体化しているのではなく、別モノとして存在している模様)で、ファンタジック。
東京とはいえ、何気に猫の似合う下町とかが多めかな?
装丁もらぶりー♪

<12/11/23>


『春霞ノ乱 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2012-11-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
天明三年一月、小梅村の坂崎家に新しい家族が増えた。生まれたのは娘で、睦月と名付けられた。
そして二月、豊後関前藩の留守居役兼用人に就任した中居半蔵に呼び出された坂崎磐音は、坂崎遼次郎と霧子を伴い、舟で佃島に向かう。
折りしも関前藩の新造藩船が、国許の物産を積んで佃島の住吉社の船着場に到着したばかり。中居と対面した磐音は、藩内の不穏な動きがあることを知らされ、真実を探る為、手助けをして欲しいと頼まれる。その話を終え船着場に戻った磐音の前に現われたのは、国許にいるはずの母・照埜。
国家老である父・正睦とともに、藩船に密かに潜りこみ、突発的に江戸にやってきたのだという。どうやら藩船を用い、何者かが阿片の抜け荷が行なわれているという疑惑があり、それを確認する為に、直接乗り込んできたのだった。
ところが磐音と再会する前に、正睦は何者かの手により拉致され江戸屋敷から姿を消し、中居がある役目を命じていた藩士もまた殺害されてしまう……

シリーズ第四十弾。磐音の二番目の子が生まれたり、正睦さん照埜さんがサプライズで江戸入りしたり、正睦さんが誘拐されたり~な巻でした(笑)。
せっかく磐音が立ち上げた物産事業だというのに、それに絡んでいろいろ問題が勃発して、また旧藩の厄介事に関わることになったり;
何はともあれ、睦月ちゃんの成長が楽しみ(きっと美人だろうなぁv)。

<12/11/23>