黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『GOTH 僕の章』乙一(角川書店)

2005-07-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる<GOTH>の本性を隠し、教室に潜んでいた『僕』だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。
「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で、人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が『僕』の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは……。
連続手首切断事件の知られざる顛末『リストカット事件』、三年前、近所の少年を庭に埋めた男・佐伯。堪え難い欲求により、少女を埋め……『土』、廃墟で死体となって発見された姉。最近は、姉からの拒絶により疎遠になっていた妹。そんな彼女の元に、姉の最期の声を録音したテープを持って、少年が現れる『声』の3編。

再読です。
『声』で、他の人物から見た『僕』像がちょっと出てきますが、それまで描かれている内面とのイメージのギャップが個人的にとても興味深いです。

<05/7/22>