黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『十八面の骰子』森福都(光文社)

2005-07-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
宋の時代。
童顔、小柄で15歳にしか見えない(実際は24歳)趙希舜は、全国を行脚しながら地方役人の不正を観察する『巡按御史』と呼ばれる秘密捜査官。身分は隠しているものの本来は皇帝の名代。威光は絶大である。従者に傅伯淵、護衛役に賈由育の二人を引き連れ、各地で起こる奇怪な事件を次々と解決していく。

姿を消した石工から飯屋の娘が預かったのは、翡翠でできた十八面の骰子(サイコロ)だった……『十八面の骰子』、互いに争う2つの大地主・灰白と翠緑。両家の人間が次々と命を落とし、対立はさらに深まる……『松籟青の鉢』、希舜たちが遭遇した3件の殺人事件……被害者は、10年後の中和節に再会を誓い合った男たちだった……『石火園の奇貨』、兄・廷輝の住む鹿柴屋敷へ、見舞いに訪れた希舜。その屋敷の外で、黒く塗られた竹の割符を持つ少女・茅燕児と出逢う。その割符の意味とは……『黒竹筒の割符』、州知事の妻の爆死事件に、絡んでいるらしい海賊・蛟竜党の正体は……『白磚塔の幻影』の5編。

再読です。
まだいろいろ判明していない事実も多い、希舜と伯淵。続きはまだかなぁ…と思っていたら、巻末の解説によると、どうやら雑誌掲載も始まったようで、楽しみです~♪

<05/6/30,7/1>

† 新刊情報(05/07前半) †

2005-07-01 | 新刊情報
7/1
浅井ラボ『されど罪人は竜と踊るⅦ まどろむように君と』角川書店(文庫:スニーカー)

今野緒雪『マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ』集英社(文庫:コバルト)

7/7
浦賀和宏『火事と密室と、雨男のものがたり』講談社(ノベルス)

麻耶雄嵩『神様ゲーム』講談社(ミステリーランド)

7/8
森福都『長安牡丹花異聞』文藝春秋(文庫)

7/9
桜庭一樹『GOSICKs 春来たる死神』富士見書房(文庫:ミステリー)

7/12
矢崎存美『ぶたぶたの食卓』光文社(文庫)

倉橋由美子『偏愛文学館』講談社

7/15
あさのあつこ『福音の少年』角川書店

森博嗣『森博嗣の浮遊研究室 5 望郷編』メディアファクトリー