黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『蒲公英草紙 常野物語』恩田陸(集英社)

2005-07-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
東北の、とある農村。
村の名家・槙村家の病弱な末娘・聡子の話し相手として、屋敷に出入りすることになった医者の娘・峰子。
やがて聡子や、お屋敷の人々とも親しくなり、穏やかな毎日を過ごしていた。
ある日、不思議な家族・春田一家が現われ、村の『天聴館』に滞在することに……彼らは『常野(とこの)』と呼ばれる一族で……。

最後に判る、聡子が光比古にいった「ありがとう」の意味が切ないです……;
うっかりバスの中で読んでいて、泣きそうになってしまいました(笑)。

<05/7/9>

『公爵夫人のご商売~よかったり悪かったりする魔女~』野梨原花南(集英社/コバルト文庫)

2005-07-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
アザーに嫁いだマダーの学友として、一緒にカリプスン侯爵邸住まいのポムグラニット。晴れて一人前の魔女となった彼女は、火の車の侯爵家を立て直す為に、マダーと共に『ときめき』を商品にして商売を始める。
そんなある日、舞踏会に出かけた一行の前に現れたアザーの幼なじみの公爵夫人カデット。公然とアザーへの愛を語る彼女は、マダーに激しい敵がい心を燃やしているようで……。

……どうも読んでいるうちにアザーとマダーの名前がごっちゃになってしまうのは、わたしだけ?(笑)

<05/7/9>

『陰翳礼讃』谷崎潤一郎(中央公論新社)

2005-07-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
西洋との本質的な相違に眼を配り、影や隈の内に日本的な美の本質を見る『陰翳礼讚』、東洋的懶惰から奥床しさを説く『懶惰の説』、恋愛や色気について西洋との違いなどを語る『恋愛及び色情』、客嫌いな谷崎氏の理由、遇い方などを語る『客ぎらい』、旅へのこだわりを語る『旅のいろいろ』、理想のトイレについて語る『厠のいろいろ』を収録。

『陰翳礼讚』において、日本の文化がその陰翳の上で成立している、という辺りがとても興味深かったです♪

<05/7/8,9>