黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ポーの話』いしいしんじ(新潮社)

2005-07-12 | 読了本(小説、エッセイ等)
大きな川が貫く、ある世界。あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。
太古から岸辺に住みつく『うなぎ女』たちを母に、育った少年・ポー。
川の中を長時間息を止め、自由自在に泳ぐことのできるポーは、ある時、電車の運転手であり、稀代の盗人であるメリーゴーランドと出会い、彼と共に盗みを始める。
しかしある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲ったことをきっかけに、彼らと別れたポーは、その後幾多の出会いと別れを繰り返しながら、漂っていく……。

独特な世界観の、いしいさんらしい素敵なお話でした。

<05/7/12>